ディビさんの初めての同人誌が登場ですよ。逆転なしでおねえさんに、とろとろにされちゃう作品を描いてくれているディビさん。その魅力は、少し前にルポで書いたのでそちらを参照して下さい。
■『その指先でころがして』『甘く奏でて』ディビの描く“女性上位の耐えられない五感”の快楽
というわけで、今回の同人誌ではふたなりのおねえさんに、お尻もすっかりとろとろにされて気持ちよくなっちゃう作品です。
言うなれば「いつも」のテンション。いや、定番を描いている人の中には、定番を描けば一定の読者にウケるというのが当たり前になって、次第に飽きられていく人も多いものです。
でも、すでに商業単行本は三冊になったディビさんの作品はまったく安住することなく進化を遂げています。これまで同人誌活動をしていなかったディビさんですから、自分のお金で、自分で同人誌を作って自分で頒布するというのも初めての体験。
この常に、一所に安住せずにもっともっとなにかがあるのではないかと探り続ける姿勢。そのことは、あらゆるジャンルの作り手が考えなきゃいけないことではないでしょうか。
正直、ディビさんの作品のまとわりつく沼のような魅力は、まだまだ知られていないような気がします。つまり、まだまだ作品は魅力を増していくと思っているんです。ひとまず、作品を楽しんだ後は上記リンク先のルポを読んでみてください。
(文=昼間 たかし)
『ご褒美はおしりに』
ページ数:ディビ書店
サークル:30ページ