サークル「A-mania9’s」のAmanoja9さんって、いったいこの道何年なんだっけ。まだ男の娘なんて言葉もなくて、そんなジャンルのエロマンガもあまり存在しなかった時代から一貫してニューハーフを描き続けているのが、すごい。
かつて商業媒体がメインだった頃には、連載しているのがニューハーフ専門誌だったりしたもので、まず雑誌を見つけるのにも一苦労。それが今じゃネットで新刊を入手できるようになったんだから、感謝感激!!
さてさてAmanoja9さんの本領は、ニューハーフを描くこと。ニューハーフという言葉にコダワリを持っていらっしゃるように、最近多い「男の娘」とは一線を画している。あくまでも、ベースは男でエロい身体を持った女に近いけどやっぱり男であることがAmanoja9さんの描かれるニューハーフたちの基本。
今回の収録作も、作品の舞台は「場末にあるオカマバー」。これだけで一種上級者向けの作品であることがよくわかる。でも、わかっている人はこれだけで興奮するだろう。
あの、ニューハーフヘルスとかいくと濃厚に感じる匂い。男でも女でもない存在が、美しく化粧をして着飾った時に放つ特有の匂い。ああ、それを思いつく時点で一種上級者か……。
で、そんな舞台設定だから当然ヒロインもありがちなものじゃない。そのオカマバー……店名は金玉墓地……を営む美人姉妹。しかも熟女で巨根設定。この熟女というか、いかにオバサンのケバいオカマに描くかというこだわりもまた、Amanoja9さんのオンリーワン要素。
そんな要素で興奮できるようになれば、もうこの世に怖い物はなくなるはず。いや、誰もがそこまで悟りを開くことができると、筆者は願っている。
(文=昼間 たかし)
『BEHAVIOUR+11~お姉様の穴…すごい穴…~』
ページ数:38ページ
サークル:A-mania9’s