同人誌ではTSFがメインだった、龍炎狼牙さん。今回は久しぶりに趣向を変えて男娼×淫魔というシチュエーションを投入です。
ああ、龍炎狼牙さんが角とか生えた女の子を描くと思い出しますね。『とらぶるEVOCATION』とか『魔討綺譚 ZANKAN(斬奸)!』を連載していた頃を。
あの頃には、まだ今よりも夢があった。あのエッチな本を買うときのドキドキ感。そして、未来への希望。龍炎狼牙さんの作品は、あの時代から徹頭徹尾「読ませる」作品でした。それは、今でも変わらない。いや、より深くなっているのは間違いありません。
さて、今回の物語は、身体は売っても気持ちよさを感じることの出来なくなっている男娼クンと内気な淫魔のお姉さんの一夜の物語です。
淫魔なのに、人間は未経験で精気を吸ったことものないので、まずは男娼クンで初体験しようとするお姉さん。なんか、いい人感あふれる人物造形にキュンときてしまいます。
でも、内気とはいえ淫魔。いざ、精気を吸えば男娼クンを蘇生させなきゃいけないにまで、吸っちゃいます。経験がないために、歯止めも利かないから仕方ない……でも、蘇生は可能だから、まあいいかという感じ。
で、蘇生はさせても、やり過ぎたのを反省して必死で謝る淫魔のお姉さんが可愛いです。ああ、こういう実はすごい力を持っているのに、極めて控えめな悪魔っ娘キャラは、やっぱりいいなあ。
ちなみに、オチで笑わせてくれるので、お楽しみに。
(文=昼間 たかし)
『淫魔とENCOUNT』
ページ数:24ページ
サークル:龍企画