同人誌というものは、本人の責任でやりたい放題できるのがいいところ。でも、この作品に関しては「作者は大丈夫か?」と思っちゃいましたよ。それくらいに、ぶっ飛んでいて気持ちいい作品です。
物語は、「人気コスプレイヤー響子が、見えない男にイタズラされます」というもの。ああ、透明人間ものかと思ったら、違うんです。主人公・影無清澄は昔から影が薄すぎて、どこにいてもまったく気づかれないのです。
だから、更衣室でも女風呂でも入り放題。そこにいても、誰も気づくことがないんです。たとえ、ぶっかけをしたところで。覗き放題というレベルを超えています。
そんな主人公が本領を発揮して狙ったのは、自撮りレイヤー。つまり、自宅でコスプレして自撮りしているわけですよね。他人が部屋に入ってきても気づかない。気づかれないって……どういうこっちゃ?
ツッコミどころは満載なのですが、この作者さんのリピドー溢れる絵柄が、あらゆる疑問を吹き飛ばします。画像でわかりますでしょうか。ああ、作者さん、ムチムチでぷりんぷりんな女のコが本当に大好きなんだなあ……と。
デッサンとか、人体の構造がどうのとか、どうでもいいんです。このリピドー溢れる絵柄が上手い下手を超越した興奮を与えてくれるではありませんか。
そんな作者さん理想のボディを前に、シコシコしてもぶっかけても気づかない。いや、
どこまで影が薄いとかの問題じゃありません。挙げ句には本番までキメてるのに、気づかれませんからね!!
このリピドーをもっと見たい。そんな気持ちにしてくれる作品です。
(文=昼間 たかし)
『自撮りレイヤー響子』
ページ数:画像8枚+α
サークル:おたふく亭