最近、新作を次々とリリースしてくれるSWEETTABOOさん。とても有り難くて涙が出ます。だって、Sissy……メス堕ちジャンルの作品なんて、ほとんど存在しないのですから。
そんなわけで、今回の作品も、いつもの展開。つまり、男が男としてのプライドもなにもかもすべて失って、メスに堕ちるお話です。
男なのに、女のコみたいに可愛いものに囲まれて、可愛い服を着て、男に媚びて、チンポで気持ちよくなる。それが、どんな甘美な幸せなのか。それを知ることができた人は幸せです。
ちなみに、Sissyが盛んな英語圏では白人エリート様である自分が“下等な(とか、だいたい侮蔑表現はちょっと入る)”黒人のチンポで堕とされてメスになっちゃうというのが定番だそう。共通の興奮するシチュエーションや言葉も日本とはちょっと違う様子。
でも、明らかに日本のほうが変態……というか、ジェンダーの壁が崩壊しています。
今や、誰でもバーチャルYouTuberとして“いろんな姿になれる”時代。オッサンが美少女になれる時代。この先には、いつでもメスの感覚が抜けなくて、ついに本物チンポに手を出してしまう人がいるのは確実です。
現実で限界があるとすれば、そんなに可愛くなれないということでしょうか。ですから創作の価値はより重要になってくるわけですね。
でも、SWEETTABOOさんの作品は、薄汚くて情けないチンポをシコシコするための作品かといえば、そんなことはない。むしろ、一種の教科書です。
だって、作品中の言葉は明らかに読者を洗脳するためのものではありませんか。
本作では「SISSYDREAMHOUSE」という夢のようなお店の扉を叩いた主人公が、次第にメスとしてランクアップをしていきます。
重要なのは貞操帯。ランクが上がると貞操帯も上位のものになっていきます。それは、自分がどんどん女のコになっているという証。すでに堕ちている「お姉さま」は厳しい言葉で責めながら、一日も早く女のコになれるように応援してくれます。
「ちゃんとおちんちん、おバカにして役に立たないクリちゃんにしようねー」
「ちっちゃくなーれ、ちっちゃくなーれ」
「変態女装マゾの男失格シシーちゃん。それが貴方」
「わったひあ女装マゾの変態! 変態れすっ」
こんな言葉を噛みしめながらシコシコしているうちは、まだ読者としては初心者。読みながら、読者自身が自分を洗脳するのこそ、至上の快楽にほかなりません。
さあ、独特の絵の可愛さに惹かれて、また新たなメス堕ち願望が増える……かな。
(文=昼間 たかし)
『SISSYDREAMHOUSE』
ページ数:画像12枚+α
サークル:SWEETTABOO