この作品。表紙がエロい。でも、表紙買いをすると、すごく戸惑います。なぜかといえば、作者が描きたいこと・訴えたいことが多いのか、すごく文字が多いのです。
手軽な実用系エロというよりは、TSFそのものを楽しみたいという人向け。極めて上級者向けといえるでしょう。
現在『女体化チートが想像以上に万能すぎた』のタイトルで「その2」まで出ているわけですが「その1」では、女体化して楽しんだ末に妊娠!!
いや、TSFして妊娠するのは、このジャンルが好きな人には、とてつもないご褒美なのですが……物語上ではそうではありません。
では、その妊娠を経て「その2」ではどうなるのか? ……サイト上での作品説明が、これまた熱いのです。
ところで前回は大変な目にあったんだ・・・
どうやらあの暴走で妊娠したらしい。
さてどうするか。
う~ん・・・
・・・・・・
保留で!
考えるのやめた!
別のことを考えよう。
そうだ!体を楽しむことに夢中だったけど
今なら「女体化したら何をしたい?」という
誰もが妄想したことがあるだろう願いを叶えられる!
例えば、
女湯に堂々と入りたいとか?
更衣室でハァハァしたいとか?
違う!それは違うぞ!
確かにそれは魅力的だ。浪漫だ。
だが男だった頃に望んだこと、
こんな時に女だったらよかったのに!と思ったときがある。
それは・・・
ネットゲームだ!
・・・
ネトゲだ!
・・・・・・
うん、言いたいことはわかる。
話を聞いてくれ。
ええと、説明を読んでも、いったいどんなプレイが描かれるのかわかりません。ほら、だいたいの作者さんは購入してもらうために「こんなにエロいよ~」とか書くじゃないですか。でも、この作者さん、書きたいことが溢れすぎていて止まらないみたい。
なので代わりに説明しますと、主人公はTSして妊娠しちゃったのは、ひとまず置いて、ネトゲを楽しむのです。
それはなぜか? これまでネトゲでネカマをやっていたら、設定を盛り過ぎてとんでもないことになっていた。でもTSした今なら、ボイスチャットも顔出しもまったく問題ありません!
というわけで「ほんとに女だったんだー」と、言われながらエロ配信に突入するのが本作。もうマンガの文法としては崩壊気味なのですが、作者の情熱がアウトサイダーアートのような凄さをもたらせています。
ここまで、妄想を具現化して叩きつけることができるのは、一種の才能ですよ。さあ、より深遠なTSFの世界を知るために、ぜひ読んでください……。
(文=昼間 たかし)
『女体化チートが想像以上に万能すぎた その1』
ページ数:30ページ
サークル:なかよShiこよShi
『女体化チートが想像以上に万能すぎた その2』
ページ数:42ページ
サークル:なかよShiこよShi