
先日ようやく映画『レディ・プレイヤー1』を観賞したんですが、なんて素敵な映画なんでしょう。電脳世界でなりたい自分になれるなんて。昨今、VRで美少女になっているおじさんの急増を見れば、あの世界ではすげえ数のおじさんが、美少女になったりしているんじゃないでしょうか。
アバターで売春をすればコインも稼ぎ放題。ただ、けっこう肉体的には疲弊しそう。なにより現実世界では、VRの色々な装備を装着しているわけではありませんか。そんなのを身につけた状態で「イグッ」とヘコヘコ腰を振っている姿とかを人に見られたら、その場で首をくくりたくなりそう。
ともあれ、それが実現するまであと数十年はかかりそう。なので、いまのうちは創作で満足しておきましょう。
で、こちらの作品は完全に電脳世界が舞台です。
探偵部の部長である竜胆玲(りんどう・れい)は、学園で起きていた女子生徒失踪事件の裏に、生徒会の関与があるのではと疑い調査を進めていた。
玲と助手のユズルは学園のサーバー内に構築された極秘の電脳空間に、女子生徒のアバターでダイブし、秘密を探ろうとする。
しかし生徒会長である獅条アズサの罠に落ちた二人は電脳世界に囚われ、女のアバターのまま固定されてしまう。
現実世界に帰還できなくなった玲とユズルは、電脳世界に構築されたもうひとつの学園である「エデンの箱庭」の女子生徒として暮らすことになるのですが、ここは一種の桃源郷。女生徒たちは男子生徒のへの性奉仕を義務づけられているんですから。
しかも、電脳世界ゆえにチートな能力もいっぱい。チャイムが鳴ると勝手に身体が気持ちよくなったりしても逆らえません。電脳世界での快感は、現実以上。イキ狂う生活の中で、次第に仕草も思考も、女の子に……そして男子生徒への奉仕が常識のセックスドールとなっていくのです。
この、サークル・うえにあるみかんさんですが、まず絵柄がぷにぷにとして可愛い。さらにいえば、下から見上げる構図でパンツとお尻を描くのが、とっても上手いのです。
もう読んでるうちに「この主人公、なんで嫌がってるんだ。俺がかわりてえーーーー」と、叫びたくなります。
早く、早く現実に来てくれと祈っている電脳世界を先取りした作品。電脳世界TSFは、至高。もっと、このジャンルの作品が増えてほしいと願っています。
(文=昼間 たかし)
『電脳世界に囚われて~女アバターで性奉仕授業、受けてます~』
ページ数:54ページ
サークル:うえにあるみかん