■魅力的なコンテンツとテンプレの創造が爆発のカギとなる

 いま、本格的なVRを体験しようと思えば、それなりのマシンスペックを持つパソコン、そして、10万円程度のヘッドマウントディスプレイが必要である。

「オナニーのために、そんな投資はできない」と考える人は多いだろう。

 けれども、まだ高額だったビデオデッキがアダルトビデオによって急速に普及したことを考えると、どうだろう。魅力的なコンテンツを目の前にすれば、多くの人は機材の購入に踏み切るのではないか。

 昨年来『なないちゃんとあそぼ!』『カスタムメイド3D2』『VRカノジョ』
の3作品は話題になっているものの、新たにVR作品の開発に立ち上がる制作会社は見られない。エロゲー制作会社が、躊躇する理由はどこにあるのか。ある有名制作会社の社員の考えは、こうだ。

「ユーザーはVRエロゲーにものすごく期待を寄せていて、そのことは業界でもよく認知されています。ところが、今のエロゲー業界に投資する余力がある会社は、ほぼありません。現状、稼げている会社はそのまま逃げ切ろうと考えていますし、そうでない会社は撤退の一択です。『グリザイア』シリーズで儲けたフロントウィングもかつては、3Dの部署がありましたけど、今さら『グリザイア』を捨てて3DVRに投資したりはしないでしょう。そんな冒険をするよりは、ソシャゲの開発に移行したほうが堅実ですからね」

 また、ユーザーに理解しやすいテンプレをつくり他作品と差別化をはからなくてはならないという壁も立ちはだかっている。

 これまで長い間、エロゲーは下に文章が流れて選択肢をクリックという、誰にでもわかりやすい紙芝居のテンプレが標準になってきた。そのテンプレの中で、ユーザーを興奮させるキャラクターや物語で差別化を図っていたわけである。

 ところが、VRではまだ、どういうテンプレがユーザーにわかりやすく、その中でどうすれば、ほかの作品と差別化ができるか明確な解答は導き出せてはいない。

「だいたいプレイヤーとヒロインの一対一の構図。つまり『カスタムメイド3D2』『VRカノジョ』みたいなのがテンプレになるでしょう。これで、差別化や収益化を模索するよりは、VRは、そうした一日の長のある制作会社にまかせてソシャゲに移行したほうが楽ですよ。結局、エロゲーがソシャゲに喰われている問題がここでも出てきているのです」(同)

『電撃萌王VR』が刊行される背景には、VRに期待を寄せるユーザーが多数存在していることが確かにある。けれども、そうした熱さに応えることのできる制作会社は少ないのだ。

 ここに挙げたようなコンテンツを、ちゃんとヘッドマウントディスプレイを装着して体験すると、迫力もエロスもスゴイ。けれども、ただ疑似セックスを体験したりエロポーズを観賞して興奮するだけでは、どこまでユーザーが冷めずについてきてくれるかは疑問が残る。さらに高度な、キャラクターや物語やシチュエーションをVRの中で展開できるかが、爆発的な普及の大きなポイント。そこに挑戦する人々が現れてくれることを期待したい。

 筆者も、言葉にのこぎりで惨殺されたり、世界に責任を取れと迫られる『School DaysVR』とか、桜子ちゃんの病弱を装った腹黒女っぷりが体感できる『同級生2VR』なんかが登場するなら、機材の購入にいくらでも投資する用意がある。
(文=昼間たかし)

関連本は惨敗続き、制作会社も参入を躊躇……現状が暗すぎるアダルトVRは、本当に成功するのかのページです。おたぽるは、ゲームの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

PICK UP ギャラリー
写真new
写真
写真
写真
写真
写真

ギャラリー一覧

新しいTシャツが出たんだ。ほら、遠慮せず見ていけよ
新しいTシャツが出たんだ。ほら、遠慮せず見ていけよ
俺も黒田悠斗さんみたいにマッチョになりたい!
「貧乳の日」なら私もツイートできるかな…

18歳未満閲覧禁止!!

ここから先のコンテンツには、Hでド変態な成人向けなコンテンツが含まれているから、18歳未満の方は閲覧しないでくださいね。

18歳以上のあなたは「進む」を選んで、楽しんでね。