花巻太郎先生の作品が読めるのは「おたぽる@HENTAI!!」だけ!

 さっさと目的地まで行き、落っことしてやりたいのに、こういう時に限って、急に道が混み始める。

 しばらくは、

「朱美ちゃん、おもしろい」と、自分のことをちゃん付けで呼び、ラジオのトークを自画自賛して楽しんでいたダレノカレも、

「ねえ、さっきから全然、進まないじゃん」

 イラつき始め、運転席を蹴ってきた。ラジオと後部座席、両方から神経を逆撫でする声が聞こえてきて、ただでさえストレスを蓄積させていたオレは、怒鳴り声が喉元まで出かかった。だが、何とかこらえると、渋滞は突然、解消され、スムーズに動き出した。

 五反田駅の近くまで来たところで、ダレノカレは、運転席に身を乗り出すようにして、道順の指示を出してきた。相変わらずのタメ口で、横柄な態度。ラジオからも、その声が聞こえ、

「私、Sっぽく思われがちだけど、実はドMなんだよね」などと言っているが、どこがだ、とオレは心の中で毒づいた。

 軽く見積もっても、オレが住んでいるアパートの10倍は家賃がかかりそうなタワーマンションの前で停車した。男が住んでいるのか、それとも、ダレノカレの家なのかは知らないが、世の中の理不尽さにオレは腹が立つのと同時に、自分自身が情けなくなった。

「あれ?」

 ダレノカレはポーチの中を探り、コートのポケットの中を探り、

「財布、どっかに落っことした。最悪なんだけど」

 何故か、運転席を蹴ってきた。最悪なのは、こっちだ。オレはもう、我慢ができなくなった。

「ちゃんと払ってもらえるんだろうね?」
「はあ? ったりめーだよ」
「お客さん、大分、お酒入ってるみたいだし、部屋に戻ったら、そのまま寝ちゃわないか心配なんだけどね」
「何、その言い方、マジ、ムカつくんだけど。いいよ、じゃあ、部屋の前までついてきなよ」

 そう言って、ダレノカレは勢いよく、外に出た。ちょっと嫌みを言うだけのつもりだったオレは、まさか部屋の前まで来いだなんて言われるとは思っていなかった。

「あ、いや、ちゃんと持ってくるなら――」
「ついて来いよ」

 ダレノカレは、有無を言わさぬ口調で、タクシーから降り、「さっさとしろよ」と、ドアを蹴ってきた。

 こんな所で騒がれては面倒だと思い、オレはタクシーから降りた。

 マンションのロビーへと向かうダレノカレの後に従う。ダレノカレの足取りはふらついていた。

 エレベーターに乗り込むと、ダレノカレは急激に酔いと眠気が回り始めたのか、オレの肩に頭をもたせかけてきた。やはり、ついてきて良かった。そう思う一方で、うなじから漂う甘い香水の匂いに、急に女を感じ、下半身が疼き始めてしまった。

 エレベーターのドアが開いても、ダレノカレは動こうとしない。顔を覗き込むと寝ている。間近で見ると、さすがに売れっ子タレントだけあって美形だ。黙ってさえいれば、ソソる顔立ちをしている。そう思っていたら、オレに見られていることを雰囲気で察したのか、ダレノカレはパッと目を覚まし、

「何しようとした?」と、睨みつけてきた。

「いや、何も」

「早く」

 オレに体重を預けて、廊下の方へ顎をしゃくる。支えて歩け、ということらしい。態度は腹立つが、腕に胸があたって、悪い気はしない。

 部屋の前に到着し、ダレノカレがドアの鍵を開ける。

【アイドル妄想ぺろぺろ劇場14】実はドMだった“生意気ハーフタレント”ダレノカレ●美が俺の足の指をぺろぺろのページです。おたぽるは、その他の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

PICK UP ギャラリー

18歳未満閲覧禁止!!

ここから先のコンテンツには、Hでド変態な成人向けなコンテンツが含まれているから、18歳未満の方は閲覧しないでくださいね。

18歳以上のあなたは「進む」を選んで、楽しんでね。