「更年期戦隊」というキャッチーなネーミング(笑)に引かれてチョイスした作品。その名のとおりの戦隊もので、お決まりのように怪人たちの返り討ちに会い、熟女たちがブッチョンブッチョンにヤラれてしまう……のかと思ったら意外な展開が待っていた。
50歳の主婦・まさこは、下町のスーパーでレジを打っていそうなフツーのおばさんだ。しかし、若かりし頃は正義のヒーロー・ビューティーレッドとして悪の組織と戦っていたというヒミツの過去がある。
「いつかまたヒーローとして輝きたい」
そんな思いに浸りつつも、女の歓びを忘れたまま過ごしていたある日、ご近所の仲良し熟女主婦4人が怪人に拉致されてしまったのだ。その熟友を救おうと、正義のヒーローとして現れたのが、まさこ扮するオバレッドだったのだ~!
という設定だが、最初から突っ込みどころ満載なのだ。
まず第一に、いかに更年期のオバちゃんとはいえ、「ヒーロー」ではなく、一応「ヒロイン」にしてあげてください。今夏のリオデジャネイロ五輪の中継でも、レスリングの吉田沙保里選手を「ヒーロー」と呼んでいるアナがいたけど、もうちょっと気遣いがネ。
そして2つ目は、4人の熟女の中にひとり、熟女というよりオバアちゃんが混じっている。コレって間違い探しじゃないよね(笑)。
悪の怪人をぬるーく退治するオバレッドだったが、4人の熟女はすでに怪人会長とその部下にエロの洗礼を受けてしまっていた。そこに都合良く登場したのが、Dr.木村を名乗る緑色の髪の毛を持つ男。彼こそがまさこをオバレッドに改造した博士だったのだ。