別れた恋人を思い出す時、何が真っ先に思い浮かぶだろうか……。顔や声、匂いなど人によりけりだと思うが、過去につきあった男性10人の“勃起ペニス”を思い出してオブジェを創作した芸術家志望の少女が話題だ。

■別れのメッセージで創作意欲に火がつく
イギリスの芸術学校に通う学生のリリー・オーム(18)が陶芸作品を創作するべく粘土をこねていたある日、スマホにメールの着信が。見れば、その時つきあっていたカレシから酷くぞんざいな言葉で別れを告げるメッセージが送られていた。
思わずカッと頭に血がのぼった彼女はすぐさま反撃のメールを送り返そうと思ったのだが、今粘土をこねている手にカレシの“感触”がよみがえってきたという。そして、さすがは芸術を志す態度というべきか、この怒りの感情を創作活動のエネルギーに転化できないかと考えた彼女は、カレシの“手触り”をこの粘土で再現することを思い立ったのだ。このカレシにまつわる“手触り”で、まず最初に彼女の手によみがえってきたのが、カレシの勃起したペニスを握った感触であったのだ。
思いついたがさっそく、彼女は感触の記憶だけを頼りに今や“元カレ”となった人物の“勃起ペニス”を粘土で形作り、細かい部分を削りながら忠実に再現。ペニスの根元部分には、ワンポイントで青い花柄の模様を施して焼き上げた。大きさとフォルムは細部にわたって再現したが、色については均一の白色である。
最初の“1本”を見事に作り上げた彼女は、この際にとばかりにこれまでつきあってきた男性10人の勃起ペニスの感触を思い出し、次々と“アート作品”を創作したのだ。サイズも形状も異なるこの10本の“勃起ペニス”は、結果的に彼女自身のアートプロジェクト「10 Portraits」の一部になったのである。