――イメクラ嬢から見たフーゾクの世界を“ほぼノンフィクション”でお送りします。

はじめまして。フーゾク業界に足を踏み入れてX年のゆきねです。身バレ防止のために風俗歴・働いている地域などはふせるけど、歳はお客さんに「まだ若いじゃん!」と言ってもらえる年齢です。
では第1回ということで、私の働いている店について紹介していこうかと思います。
冒頭にある「イメクラ嬢」という言葉のとおり、私は「イメクラ(イメージクラブ)」というジャンルのヘルスで働いてます。
ヘルスは、いわゆる本番行為がNGで、だいたいフェラ、手コキ、素股(モノを股に挟んで擦るプレイです)のいずれかでお客さんをイカせるお店。イメクラとなると、学園系やOL系とか、ナース系いろんなシチュエーションのお店があって、学園系なら制服、OL系ならスーツ、ナース系ならナース服って感じでコスチュームが用意されてて、選んだコスチュームを着た女のコとプレイが出来ちゃう! って感じです。
私が働いているのは、“女子生徒に痴漢が出来る”というコンセプトが売りの学園系イメクラ。プレイの流れは、まずお客さんが待機しているプレイルームのドアをノックして、ドアの隙間からイソジンと消毒作用の強い洗剤を渡す→お客さんがシャワーを浴びているうちに、コスチュームに着替えて、痴漢のセッティングをして待機→お客さんがシャワーから出てきたらプレイ開始。ある程度痴漢をしたら、ベッドに移ってプレイをするっていうのがだいたいの流れかな。
お客さんがシャワーを浴び終わるのは、大体5分前後。その間に着替えとセッティングを終わらせるのは、慣れるまではちょっと大変で、準備中にお客さんが出てきちゃって、「あ、まだ出てこないでください……」ってビミョ~な空気が流れちゃうことも新人のころはあったなあ。今では3分あれば、バッチリ準備できるようになっちゃったけど。
痴漢のセッティングは、壁につり革をかけて、MP3プレーヤーで電車のBGMを流すだけ。それだけです。なので、お客さんの妄想力(+演技力)がないと“リアルな痴漢”はなかなか演出されなかったり……。
そして、私のお店は、制服やスク水、体操着はもちろん、あとすべてシースルー素材の制服とか(全部スケスケ!)、どうやってもパンツ丸見えのエロ系制服とかがあるんだけど、ほかにも学園系なのにナース服とかメイド服もあって。コスチュームの選びようでは、なんだかよくわからない状況の痴漢プレイになっていることもままあるかな。
これまでで一番印象に残っているのは、「店もなんで導入した!」とツッコミせざるを得ない、テカテカした青色のV型水着を着て、痴漢プレイをしたとき。