水島新司氏の超名作野球マンガ『ドカベン』シリーズが先月28日発売の「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で堂々完結。連載開始から46年目。単行本は全205巻で、シリーズ累計では、日本でもっとも巻数の多い作品となった。

 この完結を受けて出版界で話題なのは、次に終わる長寿連載が何になるかということだ。ここで比較されるのが昨年44年の歴史に幕を下ろした、ジョージ秋山の『浮浪雲』(小学館)である。

 小学館の雑誌「ビッグコミックオリジナル」の看板ともなっていた『浮浪雲』であるが、同時に単行本はまったく売れない作品としても知られていた。

「大御所作家の体裁を保つため、実際の部数よりも印税を水増しして支払うケースもあったというのが、もっぱらのウワサでした」(編集者)

 巨匠による長寿連載は、それだけで価値があるもの。だが、ビジネスと考えた時には、まったく美味しくない。出版事情に詳しいライターは語る。

「何十巻も続くような作品は、いまさら新規の読者も増えるワケではありません。『ドカベン』が完結したからといって、それじゃあ第1巻から買って読もうなんて読者は、まずいませんよ。長寿作品というものは固定ファンがいるからある程度、数字は読めますが、それも目減りしていくばかりです」

 では、次に終わる可能性の高い長寿作品とは、いったいなんなのか?

「『ゴルゴ13』(小学館ほか)は、今後も永遠に続いていきそうな雰囲気です。なぜなら、短編・中編が主なので、どこから読んでも構わないので単行本も売れているんです。となると、そろそろ作者自身が幕を引かなければならないムードになっている『ガラスの仮面』(白泉社)が、もっとも完結間近な作品なのではないでしょうか」(同)

 1975年の連載開始以来、休載を繰り返しながらも、確実に話は進んでいる『ガラスの仮面』。今年5月には掲載誌の「別冊花とゆめ」が休刊したものの、作者の美内すずえ氏は、必ず完結させるとコメントしている。現在、67歳の美内氏。まだ、きちんと読者が納得のいく大団円を描いてくれる可能性は高い。

 その一方で、そろそろ幕引きをしなくては、どうにもならないのではないかとウワサされているのが、細川智栄子あんど芙~みんの『王家の紋章』(秋田書店)である。連載開始は『ガラスの仮面』とほぼ同時期の1976年。単行本は64巻に達している。何より、作者の細川氏は、80歳を越えているのである。

 作者の年齢的にも完結させたほうがよいのは間違いないが、繰り返されるのは、ヒロイン・キャロルのピンチばかり。連載開始当初は、ホラーっぽいテイストだったのを作者も忘れていそうな気も(ジミーとか、どこへ?)。

 長寿作品というものは、どんな作品であっても作者と読者は運命共同体のようなもの。決して「未完」だけは避けて欲しいものだ。
(文=是枝了以)

『ドカベン』完結も、長期連載に“うま味”ナシ!? 次に終わる長寿漫画の本命は『王家の紋章』かのページです。おたぽるは、漫画マンガ&ラノベの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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