華山みおの【物語探索その10】

 華山みおです。人は誰しも他人には見せられない、見せたくない一面というものを持っているものです。あんなにクールでかっこいい憧れの先生が実は……!? そんなギャップは公表してしまえば逆にいいのかもしれないけど、本人にとってはその姿は絶対に秘密……。それゆえ、いらぬ苦労を背負いこんでしまうこともあったりなかったり。

 今回は、そんな二面性をもつイケメン教師が主役な柴日和先生の漫画『I生徒と担任P』(アイドル生徒と担当ピー)をレビューします。

 あらすじはこちら(公式サイトより引用)。

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 俺のクラスに舞い降りた。輝きあふれる天使な生徒。

 学校ではクールで格好よく、自宅ではただのアイドルオタクという二つの顔を持つ教師・涼野先生。そんな彼が新しく受け持つことになったクラスに、アイドルの素質を持つ生徒が現れて…。涼野先生のP(プロデューサー)としてのトキメキの毎日が今、始まる! すれ違いばかりの(勝手に)アイドル育成コメディ第1巻!
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 ドルオタであることをひた隠しにし、学校ではクールなイケメン教師を装う涼野先生。その姿はまさに、一般人に擬態するオタク。好きな話題を振られても、大きすぎる自分の心の声に蓋をしてしまう……。すごく気持ちが分かります。

 この作品を読んで感じたのは、好きなものを「好き」と表現することの難しさ。

 涼野先生は、成人男性で、高校教師なのに男性アイドルオタクであることを“知られてはいけないこと”と考えています。「生徒にばれたらナメられてしまうのでは?」という懸念から鉄壁のガードで自分の本質を隠してしまうのです。しかし、自分の「好き(理想)」に合致する生徒・白星くんが入学してきて、さらに担任となってしまいます。白星くんにどんどんオタな想いが募っていくのですが、誰にも言えなくて試行錯誤します。

 それとは対照的に、涼野先生以外のキャラクターは、好きなものを好きと公言します。白星くんは、自分がアイドルに推されていると知らずにボディビルダーに憧れていることを先生に告白するし、「はるる」こと姫宮くんは、測らずも涼野先生の言葉によって好きな部活に入ることになります。 

 先生は他人の「好き」に対して驚いたりするけれど、受け入れてもいきます。「この人はこれが好きなんだな」って、その人のパーソナルを知ることで心の距離が縮まったりします。

 でも、他の人の「好き」を受け入れている先生が、自分の「好き」は受け入れてもらえないと思い込んでしまっている部分は、なんだか自分のことのようにもどかしいです。

 先生が好きなものに、なんの負い目もなく「大好き」って言えたらいいのにと、強く思うのです。先生が「師匠」と呼ぶ白星くんの幼馴染・安達ちゃんに相談が出来たらいいのに。先生がネットの中で、自分を女子高生と偽らずに、好きなアイドルの話を楽しくできたらいいのに。白星くんに直接「アイドルになれるよ!」と太鼓判を押してプロデュースしてあげられたらいいのに。

 推しがいる人生ってめっちゃ素敵ですよね。私も好きなものが大大大好きで、大好きなものたちに沢山力をもらって生きています。推しがいることの悲喜こもごも、試行錯誤を共感できるので、ぜひ読んでみてください! 今後、涼野先生がその一歩をどうやって踏み出していくのか、そっと見守っていきたいと思います。
(文=華山みお)

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『I生徒と担任P』学校ではクールな教師に擬態する男性アイドルオタ(♂)……好きなものを好きと公言していくことって実は難しい!の画像2

I生徒と担任P 1巻
掲載誌/レーベル:Gファンタジーコミックス
筆者:柴日和
出版社:スクウェア・エニックス

『I生徒と担任P』学校ではクールな教師に擬態する男性アイドルオタ(♂)……好きなものを好きと公言していくことって実は難しい!のページです。おたぽるは、人気連載漫画マンガ&ラノベの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

 華山みおです。誰しも他人には見せられない、見せたくない一面を持っているものです。あんなにクールでかっこよくて憧れの人が実は……!? そんなギャップは公表したほうが逆に良いってこともあるけれど、その姿は絶対に内緒。それゆえに、いらぬ苦労を背負いこんでしまうこともあったり。

 今回は、そんな二面性をもつイケメン教師が主役な柴日和先生の漫画『I生徒と担任P』(アイドル生徒と担当ピー)をレビューします。

 あらすじはこちら。

 俺のクラスに舞い降りた。輝きあふれる天使な生徒。

 学校ではクールで格好よく、自宅ではただのアイドルオタクという二つの顔を持つ教師・涼野先生。そんな彼が新しく受け持つことになったクラスに、アイドルの素質を持つ生徒が現れて…。涼野先生のP(プロデューサー)としてのトキメキの毎日が今、始まる! すれ違いばかりの(勝手に)アイドル育成コメディ第1巻!


 
 ドルオタ(※アイドルオタクの略称)であることをひた隠しにし、学校ではクールなイケメン教師を装う涼野先生。好きなものを言及されても言葉を濁し、大きすぎる心の声に蓋をしてしまう……。その姿は一般人に擬態するオタクの様で、気持ちがすごく分かります。

 この作品を読んで感じたのは、“好きなものを「好き」と表現する難しさ”です。

 涼野先生の前に、自分の「好き」に合致する理想のアイドル像を持った生徒・白星くんが現れ、想いを募らせますが、誰にも言えなくて試行錯誤します。

 それとは対照的に、涼野先生以外の登場人物は、好きなものを好きと公言します。先生が夢中になる白星くんは、自分がアイドルに推されてるとはつゆ知らず、ボディビルダーに憧れているし、「はるる」こと姫宮くんは測らずも涼野先生の言葉によって、好きな部活に入ることなります。キャラクターたちはお互いの「好き」なものに最初は驚いたりするけど、「そっかぁ、この人はこれが好きなんだな」と理解していき、その人との距離を縮めていきます。

 そんな生徒たちを目の前で見ている先生!!! 他の人の「好き」を受け入れる先生が、自分の「好き」は受け入れてもらえないと思うのが、なんだか自分のことのようで、もどかしく感じます。

 先生が「師匠」と呼ぶ白星くんの幼馴染・安達ちゃんに色々と相談ができたらいいのに。携帯の中で、自分を女子高生と偽らずに、好きなアイドルの話をもっと楽しくできたらいいのに。白星くんに直接、アイドルになれるよ! って太鼓判を押してプロデュースしてあげられたらいいのに。先生が好きなものに、なんの負い目もなしに「大好き」って言えたらいいのに。そう強く思いました。

 涼野先生がその一歩をどうやって踏み出していくのか、そっと見守っていきたいと思います。

 推しがいる人生って、めっちゃ素敵ですよね。私も大大大好きなものたちに、たくさん力をもらって生きています。『I生徒と担任P』は推しがいることの悲喜こもごも、試行錯誤っぷりを共感できるので、ぜひ読んでみてください!
(文=華山みお)

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