『神とよばれた吸血鬼』の桜井海がTwitterに“何気なく”連載したところ、多くの反響と感動を呼んだ猫マンガ『おじさまと猫』の単行本がついにスクウェア・エニックスよりリリースされた。

 本作の後書きにあるように、桜井海自身が愛猫家ということもあり、一度は猫マンガを描いてみたかったとのことだ。ペットショップで時折見かける成猫。その子たちを見たときに募るなんとも言い表せない気持ちが、本作を描く動機となったようだ。

 以下、公式の紹介文の引用だ。

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 ペットショップで売れ残っていた一匹の成猫。

 日に日に値段が下げられ、見向きもされず、諦めていた猫の前に一人の男性が現れる。

 彼が告げた言葉とは…「私が欲しくなったのです」これは誰かに愛されたかった猫とおじさまの、心温まる日々を紡いだ物語。
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 愛猫家であれば、この紹介文だけで涙を誘うのではないだろうか。

 ペットショップで全てに絶望し、あきらめていてたエキゾチックショートヘアのブサ猫。そこに現れた紳士的なおじさまと運命的な出会いをし、あきらめていたものを手に入れ、幸せになっていく過程は、愛猫家でなくても共に幸福感を味わえるはずだ。

 一生名前なんてもらえないと思っていたというエピソード、ペットショップでのご飯が美味しくなくなっていったエピソード、ペットショップで消灯時間となると寂しくなったエピソード、等おじさまと出会う前のふくまるの気持ちを考えると、胸があまりにも苦しくなる。胸が苦しくなる分、おじさまの優しさと愛情がより際立ち、「本当に良かったね」と、読者もふくまるに対して、より愛情を持って見守ることができるのが本作の醍醐味だ。

 単行本には未公開のエピソードが60P以上も収録され、ふくまるとおじさまの幸せな日々を堪能することができる。ペットショップ店員目線のエピソードや、おじさまの職場での人柄が表れるエピソードなど、実に心が温まる。もちろんTwitterにも公開されていたクスッと笑える番外編なども多数収録されている。

 また、作画には修正がなされている。初登場時のふくまるは、よりブサ猫を強調した造形であったし、おじさまのキャラデザも骨ばっていた印象だった。しかし、それらも現在のTwitterで見られるスタイルに全てよせられている。初期からのファンはどこに手が加わっているか、探しながら読むのも楽しいかもしれない。

『神とよばれた吸血鬼』からショートショートで泣かせる手腕が高かった桜井海だ。これからも『おじさまと猫』でさらに読者の琴線に触れるすばらしい物語を披露してくれることだろう。 

『おじさまと猫』第2巻とTwitterでの更新に今後も期待だ。ふくまるがより幸せになっていくことを、また一匹でも多くの猫が幸せになることも、一人の愛猫家として願ってやまない。
(文=Leoneko)

おじさまと猫

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