『自分のすごさを匂わせてくる人』榎本博明氏インタビュー[3]

■リアルよりもネットがメインになっている人ほど日常生活をさらす

――匂わせとは違いますが、SNSで日常生活を高頻度で投稿する人がいますよね。

榎本 寂しさなんでしょう。誰かと一緒に飢えている。この人と密に生きているという人がいないと、ネットのつながりで「一緒」を感じたがる。

 寂しさが基本的にあり、あと「日常生活」をさらす人は2タイプに分けられます。

 まず、リアルなところで深くかかわるのが苦手で、単独行動が好きで集団が嫌いな人です。「距離を置いてネット上でつながっているくらいがちょうどいい」のでしょう。でも人は何かの瞬間に寂しくなります。そんなときはSNSでつながっている仲間と共有したい。

――その気持ちはとてもよく分かりますし、こういう人は多いでしょうね。SNSが寂しい時に誰かしらかまってくれる、スナック的な場所になっている。居心地がよくて離れられないでしょうね。

榎本 もう一つ考えられる「日常を高頻度で報告する」タイプは、現実がうまくいっていない人ですね。ネットの世界では人とうまくいっている自分を保ちたい。それで孤独を癒しているのです。

■匂わせる人はニュータイプ? 日本人のスタンダードはむしろ「対人不安」

――インタビュー1回目(http://otapol.jp/2017/12/post-11774.html)で、学生に承認欲求の話をすると反響が大きかった、とお話しがありました。ほか、学生はどのようなことで悩んでいるのでしょうか。

榎本 対人不安ですね。人とうまく関わっていけるかです。

 日本人はもともと対人不安の強い人が多いんです。「嫌われると思って何も言えない」「断りたいのに断れない」「もう帰りたいのに帰りたいといえない」「相手が自分のせいで退屈しているのではないか?」「自分は集団から浮いているのではないか」ですね。

――これらの感覚に、身に覚えがまったくない人の方が少ないのではないかと思います。

榎本 対人不安は日本人に多い、と学校で話すと「自分だけじゃなかった、安心した」と学生からの反響がとても強いんです。普段あまり授業に熱心ではない学生もこの時はとても真剣に話を聞いています。SNSは監視社会ですから、余計人の目が気になって対人不安が強くなってしまうのでしょう。

――学生は世間が大人よりは狭くて少ないですから、そこで居場所を失う恐怖は大人よりずっと強いでしょうし、さらにその中でSNSの監視があるのですから、今の学生は気の毒ですね。

* * *

 対人不安の強い人が本来日本は多いはずなのに、「ニュータイプ」である匂わせな人たちを見て、対人不安の強い人はますます「みんなきらきらしているのに、自分だけがどこかおかしいのではないか」とさらに不安を強めていく構図はあるだろう。一方で匂わせの人が幸福かと言えばそうではなく、承認欲求の虜なのだ。次回、最終回では改めて匂わせとどう付き合っていけばいいか、引き続き榎本氏に聞く。

(文/石徹白未亜 [http://itoshiromia.com/])

●榎本 博明(えのもと・ひろあき)氏
1955年、東京都生まれ。心理学博士。MP人間科学研究所代表、産業能率大学兼任講師。おもな著書に『「上から目線」の構造』『薄っぺらいのに自信満々な人』(ともに日本経済新聞出版社)、『カイシャの3バカ』(朝日新聞出版)などがある。

◆石徹白未亜の過去記事はこちらから◆

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