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『状態変化で絶望堕ち!』(キルタイムコミュニケーション)

 これは、かなり困難なテーマだなあ。『状態変化で絶望堕ち!』(キルタイムコミュニケーション)。

 何が困難かといえば、描かれるヒロインが状態変化し終わるとリアクションの取りようがなくなるからである。

 石化、植物化、氷結など状態変化のなりようはさまざま存在する。けれど、いずれのパターンであっても、状態変化した時点でヒロインが反応もできないし、言葉もしゃべれなくなってしまう。なので、ジワジワと状態を変化させながらエロシーンを描き、絶頂シーン。最後に1ページくらい完全の状態変化した姿を描いて終了とワンパターン化してしまうわけだ。

 もちろん、ワンパターンはイコール定番なのだから、それでも構わない。ただ、それでは絶望成分が不足してしまうわけである。

 状態変化されてから、破壊されるとかエロ目的に利用されるとか、更なるディープな絶望があってもよいと思うのだが、まだまだ、そこまでハイレベルな作品が投入できるほど状態変化ジャンルは成熟しきってはいない。

 だから、最後、どのような絶望的な形に状態変化している姿を描くかで勝負をしなくてはならないというわけである。

 というわけで、そのラストのシーンで収録作を見てみることにしよう。

 まず、冒頭の作品、イカめし「メドゥーサのシン実」は、女冒険者の石化。ここに登場するメドゥーサは発情させる魔力を持っているということで、最後はM字開脚絶頂の表情で石化。恥ずかしい姿を永遠に晒されるということになるんだろうなという点では、かなり評価できる。

 続く、冬扇「姦刑の人形遣い」は、いきなり奇をてらった作品。ヒロインの女騎士は、最後は操り人形にされ、精神を退治するはずの人形遣いと入れ替えられてしまう展開に。絶望度は高いのだが、絵としては表現が難しいところ。

 飛沫おろし「永遠に咲く花嫁」は植物化。人間型のまま涙を流しながら乳首からもバラが咲いているということで、美しさと悲惨さが際立っている。

 magifuro「氷結神殿」は、最後まで屈服を拒否したら、意識はあるままに、生きた氷像にされてしまう。意識が残っているまま、永遠に氷結という点で、絶望度はこれがもっとも高そうである。

 このようにいずれに作品でも描き手は、必死に絶望を描いている。でも、絶望というのはもっと深く描けるのではあるまいか。読めば読むほどに、想像するしかない、状態変化され人間として終わった先に、なにが待っているのだろうか考えてしまうのである。

 ぜひ、状態変化ジャンルの愛好者が増えて、さまざまな予想だにしない絶望を描いてほしいものだと思った。
(文=ピーラー・ホラ)

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