『触手ニ寄生サレシ乙女ノ躰』腹の中で触手が増殖していく気持ち悪さを超えた何か──の画像1
『触手ニ寄生サレシ乙女ノ躰』(キルタイムコミュニケーション)

 相変わらず安定の、キルタイムコミュニケーションのマジキチ系アンソロ。毎月、次はどんなんがやってくるやらと、期待に胸が膨らむ。アタリがあればよいけれども、毎月ビビッと理解できるシチュばかりではないのが難点というところか。

 その近作『触手ニ寄生サレシ乙女ノ躰』は、タイトルからもわかるように、今回のアンソロは触手による寄生ものオンリーである。でも、単に寄生されるだけでは凡庸である。今回の、作者がシチュを理解しているか否かのカギは、どれだけ寄生による絶望感が描かれているかである。

 すなわち、乙女の身体がとことん気持ち悪いモノに寄生され尽くしているかということだ。寄生によって発生する根源的な気持ち悪さとエロとを、どう両立しているかがキモになるだろう。

 だからであろう。単に触手に犯された上で寄生というベタなシチュエーションを超えた、尖った作品も収録されているのが評価すべき点である。

 そうした中で、寄生のされ方に変化をつけてきたのが、ササマシン「悪食の代償」。ヒロインであるハンターの少女は、空腹に耐えかねて、その日の収穫である触手の腕を食べてしまうのである。見た目はタコみたいだし、それ以上の美味だったと、お腹を満たしたまではよかった。

 だが、夜になり胃の中で成長した触手が、肛門と口から飛び出して、ヒロインを犯すのである。ここで重要なのは、触手の出現の仕方が、まずは肛門。そして、口からと、いきなり貫通を描くこと。それも、ちゃんと大きなコマで貫通絶頂で魅せてくれるのだ。

二次元コミックマガジン 触手ニ寄生サレシ乙女ノ躰 Vol.2

 すなわち、お腹を下した時の排泄感と、嘔吐する感じ。それに、お腹を壊した時などの悪いモノを外に出して、ちょっと楽なる瞬間。それが同時にやってくる=絶頂という理解なのである。それが、触手が卵を植え付ける系とは異なる気持ち悪さを与えてくれるのは、いうまでもない。何より、ササマシン氏、同人誌では駆逐艦娘を多く扱っていることからもわかるように、絵はロリ寄りである。それで、描いていることがエグいのだから、相当な鬼畜作品といっても過言ではないだろう。

 同じく、腹の中に寄生される展開で魅せるZutta「内魔伝 命物語」は、また特殊な作品である。輪郭線を生かした非常に特殊な絵柄の作品を描くZutta氏。モノクロを描くと、妙に黒い背景がダークさを醸し出す特殊な作風である。そんな描き手が今回描くのは、のじゃ娘の退魔師が寄生される展開。この作品、寄生触手に犯されるメイン部分よりも寄生されるシーンの印象が強い。というのは映画『エイリアン』以来のもっともよく知られる寄生手法。得体の知れない生物に顔を塞がれ、その間に中に寄生されるを描いているのである。

 この顔を覆われて、痙攣しながら窒息して失禁するシーンがもっとも気合が入っている。さすがに、腹が割けてみたいなシーンがなかったのだけは残念である。

 一種定番のシチュエーションが多い中で、何か尖った部分が見られたのは、この2作品。わかりやすいネタだからといっても、守りに入ることなく「どうなってるんだ」と、戸惑いながらも興奮する展開を差し込んでくる描き手には、畏敬の念すら感じるのである。
(文=ピーラー・ホラ)

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