『エロ本ですよ。』(高柳カツヤ)エロマンガなのに、中出しにブチきれるヒロイン!! の画像1
『エロ本ですよ。』(コアマガジン)

 これが、初単行本なんだからスゲエ!!

 その、何か得たいの知れない方向にぶっ飛んだ実力を放つ、高柳カツヤ氏の初単行本『エロ本ですよ。』(コアマガジン)。

 ここに収録さているのは、久しく絶えていたような気がする、コアマガジンがかつて得意だった「サブカル(笑)」に妙な受け方をしそうな作品。でも、消費することしか知らない「サブカル(笑)」に、迎合する様子なんてみじんも見せずに実用を描こうとしているあたりが21世紀的ではないかと思う次第だ。

 とにかく、高柳氏は1ページ目から驚かせてくれる。

 だいたい、エロマンガにおいて単行本の冒頭のカラーページは、とりあえず感がある。実用を前提にするならば、エンジンを始動するためにキーを回すあたりの役割。あって当然抱けれども重視されるものではない。

 ところが、すでにここからエンジンが全開なのである。わずか4ページで描かれるカラー短編のタイトルは「生き恥」。1ページ目でデリヘルを呼んだら、やってきたのは高校の時の同級生。気づかれているのかどうか、動揺しているコマを数コマ挟んで「こういうのが好きだったんだ」と、完全にバレてる。

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 しかも、オーダーしていたのが競泳水着オプションだったせいで、性癖までもがバレてるという、完全にタイトル通り「生き恥」という展開なのである。さらに、足コキオプションまでオーダーしていたために、女のコは知っている相手ゆえにやりにくそうで「正直引く……」とストレートな一言。余計に生き恥は募るわけだけれど、同時に昂ぶり本番まで致す様を、わずか4ページできちんと構成しているのだ。

 秀逸なのは、オチの部分。当然、本番だから店に黙っておくかわりに、追加料金を要求される。そこで財布からお金を出そうとする主人公の顔が、本宮ひろ志タッチになっているのである。そう、生き恥の先に得た達観を、一コマで表現しているのだ。まったく実用には関係ないけど、純粋にマンガの手法としてスゴイ!!

 とにかく、エロマンガの基本を押さえておけば、何をやってもいい。そんな自由さが、高柳氏の作品には溢れている。とりわけ、ここぞという時に、女のコに罵られたり見下されたりするのが、高柳氏の萌えポイントらしい。

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「ぶちまわし恋物語」は、本番よりも罵られシーンが瑞々しい作品だ。これ、展開もハイテンションで1ページ目から、サブカルクソ女っぽい服装の広島弁の女のコが、玄関先で主人公に告白をしてくる。ならば相思相愛でラブラブセックスのはず……。でも、玄関先でヒロインを押し倒した主人公は足フェチだった。

「ここ、舐め回していい」
「は……?」

 愛あるセックスかと思いきや、ローファーを脱がして足を舐め回すのである。いきなり足フェチ宣言をされたヒロインの絶望を「は……?」の一言が見事に記している。でも、廣島女子は絶望するだけでなかった。

「キショすぎるやろ」
「お前のひん曲がったその性癖、たたき直しちゃるけえのぉっ!!!」

 いや、このシーンは必要なのか? きっと必要なのだ。「キショすぎるやろ」と、告白した相手を蹴り回すシーンが挿入されることによって、ヒロインが実用作品の消費される存在から、魂を吹き込まれた生きたキャラクターへと変貌しているのである。ここには、凡庸なワンクールで終わる深夜アニメの、ローテーションされるヒロインに対する世間のいらだちが存分に詰まっている気がするのだ。

 発表順では、それよりも前に描かれた「女子陸上部男子マネージャー」でも、セックスシーンのラストが大ゴマで射精+同時絶頂ではない。ヒロインは「やめろってえだろ!!」と、中出しをブチ切れて拒否するのだ。中出しを拒否することによって、ヒロインのキャラが立ちまくっている。もう、自由なのかムチャクチャなのか、わけがわからない。

 とにかく、作品の勢いは、まったく異論を挟む余地を与えない。「無えかな~、こんな事。」は、売れないマンガ家がバイト先の服装がエロい女とデキてしまう、文字にしてしまうと、けっこうスタンダードな展開。なんで、そんなにスタンダードかといえばタイトルが、オチなのに気づいた。

 得体の知れない才能を持つ高柳氏。巻末に収録された、描き下ろしの『情熱大陸』パロディも必見であることは、書き添えておく。
(文=ピーラー・ホラ)

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