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【アイドル妄想ぺろぺろ劇場11】吹雪に巻き込まれた山小屋で、暖炉を見つめる生意気女優広瀬をぺろぺろの画像1
(絵=イラストレーター・あかつき春菜)

 山小屋の寡黙な老主人が発した言葉は、たった2つだけだった。1つは「冬の雪山を侮るな」。もう1つは、今回のスノーボード用商品のCMの撮影でイメージキャラクターを務める広瀬ベルを見て、「孫娘にソックリだ」と。

 オレたち撮影クルーは、1つ目の言葉は肝に銘じたけれど、2つ目の言葉に関しては、糸くずのような細い目に、ひしゃげた鼻、分厚いタラコ唇をした老主人から、どのような奇跡的な遺伝子変異が起きようとも、エキゾチックな美少女ぶりで現在、若手女優ナンバーワンともいわれている広瀬に似た孫娘が誕生するとは思えず、一笑に付した。

 ディレクターが要望した通り、周囲を雪山に囲まれた、処女雪が一面に降り積もった、比較的なだらかな斜面が広がる場所へオレたちを案内すると、老主人は何も言わず、来た道を引き返して行ってしまった。

 なだらかな斜面を、広瀬がスノーボードで滑り、途中で転んだところで、パウダースノーを恋人役の俳優から顔にかけられて、そこから雪合戦のイチャつき。雪山を舞台にしたCMによくあるパターンの撮影は、何の滞りもなく順調に進んだ。けれど、現場の雰囲気は決して良いとはいえなかった。その理由は、数日前に放送された、バラエティ番組に出演した際の広瀬の発言にある。

 広瀬は、大御所お笑いコンビがホストを務める番組で、照明係や録音係などの裏方スタッフをネタに「なんでそんな仕事やろうって思ったんだろう?」と、小馬鹿にしたような発言をして、ネット上を炎上させた。当然、これに一番憤慨したのは、当の裏方スタッフたちだ。誇りを持って録音係を務めているオレからすれば、「他人の声を録るだけの人生の何が楽しいの?」という広瀬の言葉は許すまじきものがあった。

 それは他のスタッフも同じで、今日、現場へ来るまでのロケバス内では、広瀬が別の仕事の都合で新幹線で来ることをいいことに、「若手の俳優だったら、ぶっ飛ばしてやるところだ」「照明、きつめに当ててやるか」などと、言いたい放題盛り上がっていた。その雰囲気が、広瀬の合流後も尾を引いているだけに、撮影現場はどこかピリピリとした空気が漂っていた。そして、それに拍車をかけるように、「少し雪が降ってる絵が欲しいな」とディレクターが要求し、待機時間ができたことで、スタッフの間に広がる不穏な空気が濃度を増した。

 雪が降るのを待つといっても、そんなに都合良く降るわけもなく、30分程経った頃、一度、山小屋に戻ろうかという話がプロデューサーの口から出た。すぐに、そうしよう、ということになり、機材を片づけ始めると、雪山に棲む神様がまるでオレたちをその場に引き留めでもするかのように、突如として粉雪がチラつき始め、すぐに玉雪、牡丹雪へと大きさを変え、降る量も増していった。そして、ディレクターから急き立てられるようにして、撮影が再開された。

「撤収!」

 納得のいく絵が撮れ、ディレクターがそう叫んだ頃にはもう、蜜柑のような大きさの雪が、数メートル四方の視界を妨げる程の勢いで降っていた。

 機材の片づけをしている途中、遠くの方から、ゴゴゴゴゴォ……、と地鳴りのような音が聞こえてきて、スタッフ一同、一瞬、手を止めて、不安に怯えた顔を向け合った。地鳴りの音が止むと、片づけを再開したけれど、またすぐに地鳴りの音が聞こえてきた。

「どこかで雪崩が起きてるんじゃないか?」

 そんな不吉なことを誰かが口にした瞬間だった。立っていられない程の大きな揺れが起こり、皆、一斉にその場に尻餅をついた。そして、その揺れが続く中、スタッフの1人が1番近くの山を指差し、「何だ、あれ?」と叫んだ。その指差す先を見ると、山の中腹辺りから白い煙が噴出しているのが見えた。その煙はムクムクと、あっという間に巨大化して、こちらへと迫ってくる。やがて、パラパラと小石が降り注いできて、

「雪崩だ、逃げろ!」

 誰かがそう叫んだ時にはもう手遅れだった。まるで生き物のように蠢く、白い爆煙によって視界を奪われ、喉に氷の塊を突っ込まれたように、呼吸器が一瞬にして凍てつき、降り注ぐ石塊が次第に大きさを増し、全身を猛打する。やがて、その1つが頭に命中して、オレは意識を失ってしまった。

 目が覚めると、周囲は見渡す限り、白い雪と真っ黒な石塊が混ざり合った、灰色の平原と化していた。そして、オレの全身は地中に埋まり、胸から上だけが出ている状態だった。全身が冷気に侵され、神経が麻痺し始めている。このままでは死ぬ、と思い、オレは必死になって、その中から這い出た。それから、改めて周囲を見回してみたけれど、他のスタッフの姿は誰1人として見えない。おまけに濃い霧がたちこめているせいで、周囲の山が隠れてしまい、自分が今、どこにいるのかもさっぱり分からない。不安に駆られ、「おーい!」と、スタッフ1人1人の名前を叫んでみても、返事はなく、皆、足下に埋まってしまっているのではないかという恐怖に襲われ始めた。そこへ、ゴォーゴォーと、唸り声のような音を立てながら強風が吹き始めたものだから、たまらない。恐ろしくなって、居ても立ってもいられなくなり、オレは半ばパニック状態で、濃い霧の方へとあてどもなく走り始めた。

 気付いたら、猛吹雪になっていた。気温も一気に下がり、末端神経がひどくかじかむ。喉の乾きに空腹、肉体疲労で、もはやオレの体力は限界に達していた。

 雪に隠れていた岩につまずき、倒れ、起き上がる気力すら湧いてこなかった。もうダメだ、死ぬ。そう思った矢先、遙か向こうに、ぼんやりとしたオレンジ色の光が見え、そしてすぐに消えた。幻覚かと思った。けれど、猛吹雪の真っ白な視界の先に、再び光が灯った。藁にもすがる思いで、そちらへと歩を進めると、やがて、山小屋があることに気づいた。オレンジ色の光は、山小屋の中で灯る光だったのだ。そうと分かると、俄然、力が湧いてきて、膝下まで埋もれてしまう雪の中を、オレは必死になって駆けた。

 山小屋は、こんな猛吹雪の中、倒壊しないのが不思議な程に、古びてみすぼらしかった。そして、その山小屋のドアに辿り着いた頃には、オレの全身は汗まみれ。日頃の運動不足がたたって、両足の筋肉がピクピクと痙攣して悲鳴を上げていた。

 ドアをノックしても、誰も出てくる気配はない。窓から覗こうにも、曇っていて中の様子は見えない。寒さに耐えかねて、オレは勝手にドアを開けた。すると、ドアの正面にある暖炉の前でうずくまり、暖をとっている女性の後ろ姿が見えた。髪型や着ているウェアから、それが広瀬であることは、すぐに分かった。

「広瀬さん?」

 外から吹き込む猛吹雪の音にも気付かず、暖炉の炎を見つめたままの広瀬を不審に思い、ドアを閉めてからオレは声をかけてみた。しかし、返事がない。部屋の中の明かりは暖炉の炎しかなく、薄気味悪かった。

「広瀬さん?」

 もう一度、声をかけながら、広瀬に近づき、顔を覗き込んだ。その顔は蒼白で、唇が紫色に染まっていた。微動だにしないどころか、炎を一点に見つめ、まばたきすらしない。まるで人形。凍ったまま死んでしまっているのではないかと、不安に駆られ、

「広瀬さん?」

 そう呼びかけながら、恐る恐るその肩に手を触れると、まるでそれが生命起動のスイッチででもあるかのように、広瀬は突然、ハッとした表情を浮かべ、オレを見上げた。その瞳の奥にはどこか、生命力を感じさせない、得体の知れない何かが宿っているように思えた。

「広瀬さん、1人? 他のスタッフたちは?」

 そう訊くと、広瀬は言葉を発せず、ただ頭を横に振っただけで、オレから視線を逸らし、ジッと暖炉の中の炎を見つめた。あれだけいた撮影クルーの中で、助かったのはたった2人だけなのだろうか? オレはショックを受けつつ、広瀬の横にしゃがんで、かじかんだ手を暖め、

「ここへは、どのぐらい前から?」

 訊いても、広瀬は炎をジッと見つめたまま、何も答えない。元々、あのバラエティ番組での発言で印象が良くないだけに、この態度には腹が立ったけれど、雪崩でのショックで口が利けなくなっているのだと自分で自分をなだめ、何か食料はないかと、台所の方へ行き、棚の中を覗き込んでみた。けれど、食料は何1つなく、蛇口をひねっても水は一滴も出てこない。暖炉の炎の温もりのお陰で和らいでいた恐怖心が、一気にぶり返した。この山小屋がどこに位置しているのかも分からない上に、猛吹雪がいつまで続くのかも、救助隊が来てくれるのかも分からない。もし、ここで何日も足止めをくらうことになったら……? 恐怖におののくオレをあざ笑うように、吹雪の勢いが増し、どこかでまた雪崩が起こる爆発音が聞こえてきた。

――ここで死ぬのかもしれない。

 本気でそう思えてきた。そして、そう思った瞬間、急に、広瀬に対して“女”を感じている自分に気が付いた。死をリアルに自覚して、種の保存本能が働いたのだろうか? 痛みが伴う程の勢いでチンポが膨張し、思春期の頃のような強烈な性欲がこみ上げてきた。

 再び、どこかで雪崩が起きる音が聞こえてきた。さっきよりも大きな音だった。その音が、オレの理性を完全に奪い去った。後のことなど、どうにでもなれ、という思いで、オレは広瀬を押し倒した。広瀬は、突然の出来事に、何が起こったのか理解できず、無表情でオレの顔を見つめ返してくる。オレは、その唇を貪り、強引に舌をねじ込んだ。そして、その冷たさで、オレはふと我に返り、唇を離して、広瀬の顔を見下ろした。

「抵抗しないのか?」

 オレの問いに、広瀬は小さく頷いた。相変わらず無表情のままだけれど、広瀬も種の保存本能が働いて、性欲が増しているのかもしれない。自分の都合のいいように、オレはそう解釈すると、もう一度、広瀬の唇を貪り、冷たい首筋に舌先を這わせながら、服を脱がせていった。

 まだ少し幼さを残す顔立ちとは違い、18歳の広瀬の体はすでに、大人の体へと成育していた。片手では収まりきらない豊満な、そして弾力性のある胸は、白く眩しい。そして、ピンク色の乳首は、少し手が触れただけでも感じるらしく、甘噛みしてやると、

「うう、あはぁ……」

 我慢できず、喘ぎ声を漏らした。強めにつねってやると、さらに喘ぎ声が大きくなった。どうやら、M体質らしい。股間に手を伸ばすと、案の定、びしょ濡れ状態。胸から腹へと舌先を這わせ、無毛の割れ目へと辿り着くと、両手で広瀬の太股を掴んで、思い切り開脚させてやった。剥き出しになったピンク色のクリトリスが勃起し、膣内から愛液が滴り落ちる。

「恥ずかしい」

 その言葉とは裏腹に、広瀬は陰部を隠そうともしない。それどころか、早く愛撫してくれといわんばかりに、腰を卑猥にひくつかせている。お望み通り、クリトリスにむしゃぶりついてやると、

「うう、ああ、ああん!」

 全身を痙攣させながら、広瀬は快楽に咽び泣いた。オレは69の体勢になると、勃起したチンポを容赦なく広瀬の喉奥まで突っ込んでやった。

「うっうっうぷっ」

 広瀬は、苦しげな声を上げ、オレの腰をタップしてきた。チンポを引き抜いてやると、「うえっ」と胃液を吐いてせき込む。けれど、クリトリスを強く吸ってやると、

「ああ!」

 またすぐに喘ぎ声を出して、悶える。オレはクリトリスを吸いながら、もう一度、チンポを広瀬の喉奥に突っ込んだ。広瀬がまた苦しげな声を上げ、チンポを引き抜き、もう一度突っ込み――何回か繰り返しているうちに、チンポを突っ込んでいても、広瀬は苦しげな声を上げなくなり、

「舐めろ」

 そう命じてやると、口の中で舌をスクリューのように動かし、チンポを舐め回してきた。オレも負けじと、クリトリスを高速で舐めながら、膣内に中指を挿入して、Gスポットを小刻みに刺激してやると、

「ああん、ほ……しい」

 喘ぎながら、広瀬が何か呟いた。

「何だって?」

 Gスポットをさらに激しく刺激しながら訊くと、

「ああ! 欲しい!」
「何を?」
「お、ち、ちん」
「何だって?」
「おちんちん」
「どこに?」
「お、おま、おま……」
「はっきり言えよ」

 そう言いながら、広瀬の股をグイッと開いて、Gスポットを刺激しつつ、手の付け根でクリトリスも刺激してやると、ピチャピチャと音を立てて、愛液が滴り始めた。

「ああ!」

 我慢できなくなったのか、広瀬は叫び声に近い喘ぎ声を上げると、腰をガクガクと痙攣させ、

「おまんこに、おちんちん欲しいの。早く頂戴」

 哀願するように言い、狂ったようにチンポにむしゃぶりついてきた。

 オレは立ち上がり、正常位のポジションに体を移動させて、唾液まみれになったチンポのカリをクリトリスに擦り付けた。

「早く、入れて、焦らさないで」

 広瀬はヨダレを垂らしながら懇願してくる。それでも尚、オレは挿入せずに、クリトリスを擦っていると、

「お願い、入れて。欲しいの。おちんちん欲しくて、我慢できない」

 泣き声にも似た声を発して、広瀬は、チンポの先を膣の入り口へと誘導するように、自ら腰を動かした。膣内から止めどもなく溢れ出す愛液は粘り気を帯び、チンポに絡み付いてくるようだった。広瀬の妙に色気のある顔の表情と腰の動きを見ているうちに、オレも我慢できなくなってきて、そのままチンポを膣の中へと挿入した。すると、まるで意思を持つ生き物のように、膣肉が蠢き、チンポを包み込んで離さない。

「奥まで! 奥まで!」

 熱に浮かされたようにそう叫ぶと、広瀬はオレの体にしがみつき、オレが逃げないようにするかのように、オレの尻に両足を回して交差させ、ロックした。そして、その小柄な体からは想像もつかないような力で、オレの腰を自分の腰へと引きつける。必然的に、オレのチンポは膣奥まで挿入され、亀頭が子宮に届くのが感じられた。

「しゅ、しゅごい、お、奥まで当たってる……」

 あまりに気持ち良いせいか、広瀬の呂律は怪しくなり始めた。薄く瞼を閉じ、ディープキスしてくれといわんばかりに、舌先を出して上下左右に艶めかしく動かし、キスをしてやると、ねっとりとした舌使いで、オレの口の中をまさぐってきた。そして、両足でオレの尻をロックしたまま、小刻みに自分で腰を振り、亀頭が子宮を刺激する度に、「あっ、あっ、あっ」と喘ぎ声を発した。

 ピストン運動を速めるにつれて、膣の締まりも良くなってくる。あまりの気持ち良さに、オレの我慢も限界に達し始め、さらに激しく、膣を破壊せんばかりに、腰を打ち付けると、オレの絶頂が近いことを感じ取ったのか、

「か、か、顔、顔にかけて! 顔にぶっかけて!」

 絶叫するようにして、広瀬は懇願してきた。オレは膣内射精するつもりでいたけれど、美少女の顔にぶっかける、という陵辱プレイにS心を強烈に突き動かされ、

「いくぞ」

 ギリギリまで腰を動かして、精液が射精管へ伝うのを感じた瞬間、素早く膣からチンポを引っこ抜いて立ち上がり、大きく口を開けて待ち構えている広瀬の顔にまんべんなく精液を大放出してやった。お掃除フェラを命じるまでもなく、広瀬は進んでチンポをくわえ、愛おしそうな表情を浮かべて、ジュポジュポと舐め続ける。その姿を眺めているうちに、スキーウェアの中に携帯電話が入っていたことを思い出したオレは、それを取り出し、動画を撮り始めた。

「こっちを向け」

 そう命じると、広瀬はカメラに向かって妖艶な視線を送りながら、お掃除フェラを続けた。

 やがて、裸でいることに寒気を覚え始めたオレは、「もういい」と、広瀬の口から唾液まみれになったチンポを引っこ抜き、服を着た。ふと気付くと、広瀬は裸のまま寝そべり、無表情でオレのことを見つめていた。オレは急に、恐ろしくなった。相手は売れっ子女優なのだ。セックスを拒む様子は見せなかったけれど、いや、むしろ積極的に受け入れていたけれど、仮に救助された場合、後々、何を言われるか分かったものではない。釘を刺しておく必要がある。そう思い、広瀬の顔のすぐ傍に立って見下ろし、今撮ったばかりの動画を見せながら

「これは2人だけの秘密だ。いいな?」

 脅し口調でそう告げると、広瀬は無表情のまま、声を出さずに頷いた。オレは、それだけでは不安が拭えず、暖炉から薪を1本取り出して、火の着いた先端を広瀬の目の前に翳し、

「もし、秘密をバラしたら、オレは破滅だ。その時は、道連れにしてやるからな」

 念を押した。広瀬は無表情のまま、もう1度頷いた。オレは広瀬の顔を見つめたまま、しばらくそのままの姿勢でいた。火の熱さを感じてはいる筈なのに、広瀬は一向に表情を変えることなく、ジッとオレのことを見つめ返してくる。次第に、薄気味悪さを覚えたオレは、「さっさと服を着ろ」と命じて、暖炉の火の中に薪を放り投げ、その場に座り込んだ。そして、体が温まってくると、急激に疲れと眠気を感じた。背後で広瀬が服を着る気配を感じながら、オレは床の上に横になり、瞼を閉じた。次の瞬間にはもう、眠りに落ちていた。

 まるで氷の上にでも寝ているような寒さを感じて目を覚ますと、目の前の暖炉の火は消えていた。実際、氷の上で寝ているのとほとんど変わらない、冷え切った床の上で寝ていたのだ。

 室内が妙に明るいことに気付き、痛む体に鞭打つようにして、ゆっくりと上体を起こした。寝ている間に、猛吹雪はすっかり収まったらしく、窓から薄っすらと陽の光が射し込んでいる。命拾いして、ホッと安堵の溜め息を吐いたのも束の間、広瀬の姿がどこにもないことに気付いた。

 慌てて立ち上がり、小屋の外へと出て、オレは思わず驚きの声を上げてしまった。昨夜は、猛吹雪のせいで視界が悪く、全く気付かなかったけれど、撮影クルーが中継地点にしていた山小屋は、ここから100メートルと離れていない、目と鼻の先にあった。

 すでに広瀬が、向こうの山小屋へ戻っているとしたら。向こうの山小屋に、誰か助かったスタッフがいて、昨夜、オレに襲われたことを広瀬が告げているとしたら。そう思うとゾッとした。広瀬の出方次第では、この業界にいられなくなるどころか、刑務所行きになる恐れだってある。撮影クルーの安否を心配するよりも先に、自らの保身のことを考えている自分が冷酷で、情けなくも思えたけれど、誰だって我が身が可愛いものだ。

 そんなことを考えていると、突然、山の向こうからヘリコプターが数機飛んできた。そして、それを合図にしたように、山小屋のドアが開いて、中から男女数人が姿を現し、オレの姿を見つけた男の1人が、「おーい!」と手を振ってきた。目を凝らしてみると、山小屋から出てきたのは、撮影スタッフの面々だった。

 見つかってしまったならば、逃げるのは不自然だ。オレは覚悟を決めて、手を振り返し、山小屋の方へと歩いた。

「無事で良かった、心配してたんだ」

 真っ先に駆けつけてきた、いつもはオレのことを足蹴にする先輩が、涙を流さんばかりの顔をして抱きついてきた。他のスタッフたちも次々とやって来て、オレの周りを囲んだけれど、その中に広瀬の姿はなかった。

「ここに1人で?」

 抱きついていた先輩が、オレが一晩過ごした山小屋を覗き込みながら訊いてきた。

「え、あ、まあ……」

 良かった、広瀬は昨晩のことを皆に話していないのだ、とホッとした反面、オレと一緒にいたこと自体も話してないことに違和感を覚えた。そして、内心、困惑しているオレに追い打ちをかけるように、

「雪崩で行方不明になったのはお前だけだったから、皆、心配してたんだぞ」

 先輩がそう言い、オレは思わず、

「オレだけですか? 広瀬さんは?」

 そう口にしてしまった。

「あの子も助かったよ。吹雪が止んだ途端、次の仕事があるからって、マネージャーと一緒に山を下って行った」

 先輩は説明を終えると、

「どうして、あの子の心配を?」

 探るような目をして、オレの顔を見つめてきた。

「そんなバカな、そんなことって……いや、ちょっと待って下さい」

 オレはしどろもどろになりながら、先輩たちから離れて、ポケットから携帯電話を取り出し、昨夜撮影した動画を再生した。しかし、動画の画面は真っ暗で何も映ってなく、ゴォーという猛吹雪の音が録音されているだけだった。

「おい、どうした?」

 携帯電話を覗き込んできた先輩の肩越しに、向こうの山小屋からこちらへとゆっくり歩いてくる老主人の姿が見えた。と同時に、老主人が広瀬を見て、「孫娘にソックリだ」と呟いていたことを思い出した。

「おい、大丈夫か?」

 先輩の問いかけには答えず、

「あの山小屋の主人の孫娘って、今、どこにいるんですか?」

 歩いてくる老主人の姿を見つめたまま、オレは訊いた。

「ちょうど昨年の今頃に起きた雪崩に巻き込まれて死んだそうだけど……何でそんなこと?」

 誰かがそう答え、オレは絶句した。ちょうどその時、再生しっ放しにしていた動画から、ゴォーという猛吹雪の音に混じって、少女が悲しく泣き叫ぶ声が聞こえてきたような気がした。
(了)

●花巻太郎
1990年滋賀県生まれ。蠍座。AB型。
小学3年時、父親の隠し書架から団鬼六先生の壮大なコレクションを発見。
18歳時。上京。
19歳時。万馬券を当て、吉原へ。吉原年齢23歳、実年齢38歳の熟女嬢を相手に童貞喪失。
22歳時。某アダルトゲームメーカーに就職。
25歳時。同人誌『愛奴隷・長作まさみ 凌辱日記』が、おたぽる編集長の目にとまり現在に至る。
ペンネームは、団先生の初期ペンネーム・花巻京太郎に由来。

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