エロアニメで観るエロゲーの世界 番外編03

『A KITE/カイト Special Edition ハリウッド実写映画公開記念版』/GREEN BUNNY

『A KITE/カイト Special Edition ハリウッド実写映画公開記念版』/GREEN BUNNY

 大人気アニメ『攻殻機動隊』がついにハリウッドで『ゴースト・イン・ザ・シェル』として実写映画化された。日本のアニメやゲームは海外でも人気があるのは周知の事実であり、ビッグタイトルとなるとお約束のようにハリウッド実写化の声があがる。

 日本でアニメ・マンガ原作の実写化は必ず「否」が多めの賛否両論を巻き起こすが、それは海外でも同じで『ドラゴンボール・エボリューション』や『ストリートファイター』のように珍作・怪作になってしまう例もあれば、『バイオハザード』や『トゥームレイダー』の成功例もある。

 実は『ゴースト・イン・ザ・シェル』よりも先に2014年に日本のアニメが原作でハリウッド映画化された作品があったことをご存じだろうか。それが『カイト/KITE』である。

 『カイト/KITE』は人気アニメーターだった梅津泰臣氏が原作・監督を務めたアニメ『A KITE』を原作にしている。まだ日本での公開は2015年のことで、当時は話題になったので、覚えている方もいるかもしれない。何を隠そう『A KITE』はGREEN BUNNYよりリリースされたOVAであり、厳密にはエロアニメに分類されているからだ。

 だが実際エロアニメかというと、抜きを目的としたエロアニメでは決してない。あくまでも「セックスシーンのある」OVAという位置づけが正しいだろう。世界観は近未来を感じさせる日本で、それこそハリウッド化が発表されている『AKIRA』や『攻殻機動隊』に世界観は近く、内容はすこぶるハードボイルドだ。迫力のある銃撃戦、目を覆いたくなるゴア描写、淡々として冷たさを感じさせながらも熱いシナリオ、そして胸が締め付けられる驚愕のラスト。エロアニメの名作『バルテュス ティアの輝き』がスタジオジブリによったおとぎ話なら、『A KITE』は激しくも切ない仏米映画『LEON』によったハードボイルド作品だ。海外の映画監督が『A KITE』を傑作だとする声は非常に多く、そういった意味では『AKIRA』と近いと言えなくもない。

 実は過去におたぽるでは、梅津泰臣氏に映画公開に合わせてインタビューを敢行している。それを踏まえ、改めて3回目となるエロアニメで観るエロゲーの世界番外編は『A KITE』を紹介する。

 以下があらすじだ。

 女子校生と殺人請負人。まったく別のふたつの顔を持つ美少女、砂羽。


 砂羽は幼い頃、両親を惨殺されるという暗い過去を持っていた。警察でありながらが、彼の裏の顔は殺し屋という赤井のもと、砂羽は赤井の指示に従って日々自身の手を血に染めていた。両親殺しの犯人が赤井と知りつつも。

 そんなある日、砂羽の前に音分利というひとりの青年が現れる。実は彼も赤井の殺人請負人であった。

 砂羽と音分利は急接近し、お互い唯一心を許せる存在となり、プラトニックに惹かれあっていく。

 そこに赤井から砂羽に新しい指示が下された。それは「音分利を始末しろ」というものだった……。

『A KITE VOL.1』/GREEN BUNNY

『A KITE』のヒロイン砂羽。非常にクールな殺人者。

 『A KITE』を名作たらしめる要因のひとつに作画クオリティの高さにある。1998年のアダルトアニメと考えると、決して予算は高くなかったはずだが、崩れが無く最後まで一定のクオリティが保たれているのだ。また殺人請負人が主人公であるがゆえ、ゴアシーンが多いのが『A KITE』の特徴だが、血しぶきのあがり方や血の海の広がかり方など、どこか粘り気があって、実際の血液のドロドロした重みを感じさせてリアリティがある。

 『A KITE』の持つ世界観もひとつだろう。日本が舞台であるものの、アメリカのスラム街のような描写があったり、アジアならではの混沌とした市街だったりと、無国籍な雰囲気を漂わせている。それに砂羽や音分利が殺人に使用する特殊な銃だ。形状もさることながら、弾丸が着弾してから少しして爆発する機能など、非常にサイバーでスタイリッシュに描かれている。まるで『PSYCHO-PASS サイコパス』に登場した「ドミネーター」だ。

『A KITE VOL.1』/GREEN BUNNY

ゴアシーンはかなり描写が細かくてグロい。

 そして最後はシナリオ・演出だ。殺人請負人が主人公であるがゆえ、人によってはグロと捉えられてもおかしくないゴアシーン、派手な銃撃戦、無国籍な世界観が活きるのもシナリオと演出がすばらしいからに他ならない。シナリオはいま観るとさほど目新しいものではないかもしれないが、1998年当時を考えれば、胸が締め付けられるラストを含め、非常に斬新だった。淡々と進むも、ストーリーに過不足がない。常にじめっとした陰鬱な重苦しい雰囲気で進みながらも、時折見られる砂羽と音分利の淡い感情と笑顔が明るい未来を予想させる。OVA全2巻、約50分の中で、視聴者に想像と不安、期待を抱かせながら衝撃のラストに向けて視聴者を離さない力は見事だ。

『A KITE VOL.2』/GREEN BUNNY

砂羽と音分利は敵なのか味方なのか……

 忘れてはならないエロだが……これはOVAの各巻ごとにそれなりにシーンは描かれている。しかしストーリーの構成上、絶対に必要なのかと言えば、シーンがあったらキャラの心理や環境について理解をさらに深めさせることができるが、無くても大丈夫だ。なぜならエロシーンを除いたとしても、全てにおいてクオリティが非常に高いからだ。その証拠に海外版の「インターナショナルバージョン」ではエロシーンは最低限に抑えられているが、それでも非常に高い支持を得ている。エロゲーで例えるならニトロプラスの一部のゲームで、エロがなくても何も問題ないのに近い。

『A KITE VOL.2』/GREEN BUNNY

エロシーンの描写もかなりクオリティが高い。

 『ゴースト・イン・ザ・シェル』が公開されたことで、『カイト/KITE』ならびに原作の『A KITE』にも再び注目が集まり、ついでに日本のエロアニメにも注目が集まって活性化しないか、個人的には密かに期待している。
(文=穴リスト猫)

【視聴はこちらから!】
■『A KITE VOL.1
■『A KITE VOL.2

ハリウッドも認めたエロアニメ『A KITE』 吹き上がる血飛沫と噴煙、薬莢…OVAの枠を超えたハードボイルドの大傑作!のページです。おたぽるは、アニメA KITEAKIRADMMGREEN BUNNYOVAPSYCHO-PASSエロアニメエロゲーストリートファイターセックストゥームレイダードミネータードラゴンボールニトロプラスバイオハザードバルテュス ティアの輝き攻殻機動隊の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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