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『貢姦情献』(ヒット出版社)

 実用重視の、少々泥臭い作品。いわば、エロマンガの保守本流という立ち位置で安定した作品を描いている流一本氏。久しぶりの単行本『貢姦情献』(ヒット出版社)は、人生色々感を感じさせる単行本である。

 やっぱり、エロマンガ単行本を読んでいて、常に注目するのは、あとがきである。初単行本であれば、喜びを綴る作家も多い。また、様々な実験を繰り返す作家であれば、いかにして今回のような作品に至ったかを描く。あるいは「買ってくれてありがと~」程度で、あんまり文字を綴らないタイプの作家も。

 要は、実用作品の背後にいる作家の生々しい人間性というものが、見える瞬間なのである。

 さて、今回の単行本で流氏が、ここしばらくの人生の困難について綴っている。

「全開の作品から一年半程空きましたが、その間にはとても大きな出来事が立て続けに起こりました」

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 ここでは、その詳細については記されてはいないが、短い文章で次のように記される。

「きわめて個人的なことではありますが、自分がマンガを描き続けるための絶対的な理由を失ってしまいました」

「別の道もないか考えたりもしました」

 なるほど、なにか人生で重大なことが起こったようだが、そうした困難の果ての結論を、流氏は、こう記す。

「でも結局、自分はもうマンガ家として生きていくしかないことはわかっています。これからは100%自分のためにマンガを描いていこうと思います」

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 この流氏の作品というのは、決して器用な作風ではない。冒頭に記したようにエロマンガの保守本流。実用重視で読み捨てられる感のある作品群である。けれども、そうした中にあって、華やかさはなくとも必死で描き続けた感がわかる生々しいあとがきではなかろうか。

 考えてみれば、いわゆる「三流劇画系」以外のオタク向けといわれるエロマンガというものも、発祥は80年代。読者も上は60代からいるだろう。そう考えると、読者のほうも、あとがきに突き刺さるものがあるのではないかと思う。

 さて、肝心の収録作のほうにも少し触れておこう。一言でいえば、相変わらずよい意味で酷い……すなわち、ヒロインが悲惨な目に遭う実用性の高い作品だ。メインの収録作は、表題作「貢姦情献」全6話なんだが、この作品、登場する主人公ほか男たちのダメダメ感。どんどん状況が酷くなってるのに内省だけしている感が、すごく目立つ。

 うーん、なんか人生の困難を通じて、単にヒロインが酷い目に遭うだけじゃない、新たな作品の片鱗が芽生えているような気がするぞ。
(文=ピーラー・ホラ)

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