群像劇ゆえのリアル感こそがツボ 佐伯『一日奴隷さん』の画像1
『一日奴隷さん』(ジーオーティー)

 どんな変態プレイでも、お互いが合意の上であったならばラブラブエッチへと変化する。

 それが「愛」かといえば、イエスと答えるしかない。それは見ていて微笑ましいからか? 違う、いつかは自分もエロマンガで満たしている変態性欲を理解してくれる相手と出会える希望を抱くことができるからである。

 ま、希望が現実になることなんてなく、お骨になる日が一歩一歩近づいているワケだけどね……。

 さて、佐伯『一日奴隷さん』(ジーオーティー)は、多くの読者から単行本化が待ち望まれていた話題作。この作品、ジーオーティーの雑誌「キャノプリcomic」「comicアンスリウム」に6年にもわたって掲載されてきた長編連作なのである。

群像劇ゆえのリアル感こそがツボ 佐伯『一日奴隷さん』の画像2

 物語のヒロイン・小橋さんは爆乳女子。そんな彼女は、大学のサークル仲間・西森との麻雀に負けて、メイド姿で一日奴隷になることに。基本がマゾな性格の小橋さんは、クールでドSな西森に完全に手玉に取られて、調教されていくのである。

 そんなこんなで、いろんなプレイを繰り返しながらバカップルになるのかと思いきや、西森の責め方は結構過酷。夜の大学校内で、コートの下はスク水という出で立ちで自販機にジュースを買いに行かせたりするのである。

 しかも、偶然出会った先輩の青山クンに、その姿を見られてしまうわけだけど、この青山クンも常識がオカシイ。いくらなんでも、やり過ぎだろうと憤慨したこの男は「次回は麻雀で自分が勝つ」と、正義感を。うん、どこか方向性が間違っているけど、いいヤツである。

群像劇ゆえのリアル感こそがツボ 佐伯『一日奴隷さん』の画像3

 この青山クンと、西森の叔母で今は旅館の女将である向島サンの登場で、物語は単なる変態系ラブイチャとはひと味違う青春群像劇になっていく。

 いろいろあって向島サンにも調教された小橋さんは、旅館でアルバイトをすることになる。ところが、向島さんの調教が存外にハードだと心配した西森は、ひとまず青山クンに様子を見に生かせることに。まあ、大方予想がつくかも知れないけれど、大学の先輩後輩の関係でもある青山クンと向島サンもデキちゃうというわけである。

 やっぱり、この作品が6年にもわたる長期シリーズになる人気を得ている理由は、群像劇にしているからに、ほかならない。

 佐伯氏は、一般作でも『BOX!』(少年画報社)という作品を描いているが、こちらもまた、大学を舞台にしたモラトリアム群像劇である。それも読んだ上で思うのは、佐伯氏が支持を受ける理由が、単なるエロ表現ではない部分にあることだ。

 単なるSM系ラブイチャにするのではなく群像劇とすることによって、どこかにありそうな世界であることを読者にイメージさせることに成功しているのである。

 そんなどこかにありそうな世界。だからこそ、この作品は興奮するのである。

 果たして、生きていれば、いつかは、こんな素敵な世界に出会うことができるのだろうか……。
(文=ピーラー・ホラ)

佐伯『一日奴隷さん』群像劇ゆえのリアル感こそがツボ のページです。おたぽるは、マンガ&ラノベcomicアンスリウムhentaiキャノプリcomicジーオーティースクール水着ピーラー・ホラメイド一日奴隷さん佐伯の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

--

人気記事ランキング

『TRUE BLUE』『Canvas2』『こなたよりかなたまで』…ナイス選択!
きずぽんがかわいすぎるよ!一緒に乙女ゲーの話したいなぁ

18歳未満閲覧禁止!!

ここから先のコンテンツには、Hでド変態な成人向けなコンテンツが含まれているから、18歳未満の方は閲覧しないでくださいね。

18歳以上のあなたは「進む」を選んで、楽しんでね。