バツイチのいとこ(かな~りユルそう)とか、メッチャ興奮しないか? ミル・フィーユ『もっちもちハートプレス』の画像1
『もっちもちハートプレス』(ジーオーティー)

 独特の絵柄で、ムチムチ美女を描き続けている、ミル・フィーユ氏の新刊『もっちもちハートプレス』(ジーオーティー)が、発売になった。

 既に十数年のキャリアを持つベテラン作家の作品は、とにかくエロ一辺倒。なのに、独特の情緒がある。それは、ひたすらアナログで描くことにこだわり続けているからだろうか。

 そんなこだわりが見て取れるのは、本編よりもむしろ、わずかに1ページしかない、あとがきマンガである。ここでは、本編とはまた異なるエッセイマンガのようなタッチを使用して、気分転換に図書館でラフの作業をやっていることを綴っている。

 このわずかなエッセイ風味のページだけで、作者が、エロマンガを描くことに情熱を注ぎ続けていることが、伝わってくるのだ。決して器用で万人受けする作風ではないけれども、描き続けていることが楽しくてたまらないといった想いと共に。

 あとがきで作者は、戻ってきた読者がいることで、自分が長く描き続けきたことを感じたとも記している。なるほど、十数年もキャリアを詰めば、一度は飽き、そして、また回帰するファンもいるということらしい。とはいえ、この独特の作風はもっと評価されてしかるべきだと思う。

 今回の収録作の特徴を挙げるとすれば、いつものミル・フィーユ氏ということ。氏は、これまでも、多くの作品で親戚のお姉さんなど血縁関係のある女性や女教師など、主人公よりも性の経験に長けた女性を描いてきた。つまり、練られた性の経験ゆえに独特の色香を放つ女性を描くことで読者を魅了してきたということである。

 ここで「おおっ!」と思えるか否かが、氏の作品で興奮できるかどうかの分かれ目である。処女厨ならぬとも経験が少なく、自分のためだけに存在してくれるヒロインを求めているような読者は、この時点で作品を敬遠してしまうだろう。けれども、多くの男と体験したことで熟成された身体に興奮を覚える読者ならば、一気に引き込まれてしまうはずだ。

 つまり、毎日食肉工場から直送される新鮮な肉がいいか、じっくり時間を置いた熟成肉がいいかの違いである、多分。

 例えば収録作の一篇「ドスケベいとこがやってきた!」は、見るからにエロい身体のいとこが、ショートパンツにタンクトップ姿で遊びに来る物語である。遊びにとはいうけれど、いとこ本人も「セックスするために来た」と、はっきりという。それに対して主人公は、以前にも増してエロくなった身体にコロっといきそうになりながらも告げる。

「オレはいとこで、しかもバツイチ女で妥協するつもりはねえ」

 当然エロマンガだから、妥協はしてしまうわけだけれど、この一言で一気に引き込まれる読者は多いはずだ。なにせ「いとこ」「身体がエロい」そして「バツイチ」なのである。

 まず「いとこ」というキーワードに、法律上は問題ないけど近親相姦な香りがする。さらに「バツイチ」というキーワードからは、下半身はユルユルかつ、ちょっとDQNな味わいもある。つまり、手を出せば美味しいかもしれないが、ヤバいことになってしまうかもしれない危険さがある。それが、より魅力を放つことになるのだ。これは、生牡蠣かフグの肝の魅力に近いものがある。

 主人公は、無事に中毒にはならずに美味しくいただくわけだけど、それでも最後に「ちょっとブスでデブ」「誰にも自慢できないけど」「かわいいやつ」と、いとこを表現する。

 単に、身体にハマってエロエロ幸せ的な展開にさせないあたりに、ミル・フィーユ氏の技が詰まっているのだと思う。

 この最後に物語をギュッと締めるテクニックは巧みだ。収録作「突風のお手伝いさん」は、主人公の少年が、両親の留守中に面倒を見に来たと称して、下半身の世話をした叔母さんとの、エロエロな数日を過ごす物語だ。そのラストでは、濃厚な数日間の結果、少年が、両親も驚くほどの大人の男へと成長しているシーンを描いている。

 いずれの作品も、冒頭からいきなりエロシーンが始まるようなサービス精神が満点のため、ともすれば実用本位の作品に見られがちだ。だが、わずかなコマやセリフは、決してそうではないことを証明している。この作品、もはやエロマンガを超えた何かとでもいうべきではなかろうか。
(文=ピーラー・ホラ)

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