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『パラサイトクイーン』(キルタイムコミュニケーション)

 パニックホラー的な世界観を描かせると、格段に光る煌野一人の『パラサイトクイーン』(キルタイムコミュニケーション)は、読み応えある連作3本を収録した作品集である。

 この作者の特徴は、とにかく寄生虫やら何やらで強制的に発情させられてしまったヒロインの痴態を大迫力で描くことである。理屈とかストーリーよりも、その尋常ならざる状況を描くことに、すべての力を注いでいるのである。

 表題作でもある「パラサイトクイーン」は、そのやりたいことが光る作品である。物語は、漫画研究会の地味な巨乳少女が、謎の寄生虫に肛門から侵入されて寄生されてしまうというもの。

 ありがちなストーリーであれば、この寄生虫の謎が明かされたりするのだろうが、そういうのは一切排除。寄生虫によって、変えられてしまう地味巨乳少女の顛末を描くこと主眼が置かれているのである。

 そんな作品だから、寄生虫に侵入されてからの変化も早い。それまで、告白もできずにウジウジしていた少女は、突如として通りがかりのオジサンをトイレに誘ってチンポをしゃぶり出すのである。しかも、身体が勝手にやっているとかではない。「どうしちゃったんだろう」と多少は不思議に感じてはいるのだが、チンポにむしゃぶりつきたくて、たまらくなるのである。

 この寄生虫に、一気に精神まで変容させられているという展開が、見事というしかない。そのまま、あっという間に髪の毛も染めてギャルっぽい少女になり、喜んで漫研の部員たちのチンポをしゃぶる肉便器へと堕ちるのである。

 あっという間に精神まで作り替えるとは、恐ろしすぎる寄生虫だ。これまで、エロに限らず様々なメディアで寄生虫を描く作品というものは登場してきた。そうした中で、この作品は一見大味かと思いきや、ホラー要素が存分に詰まっているような気がしてならない。

 なにせ、女の思考だけを淫乱に作り替えることだけに特化しているのだから。多くの人が気づかないままに、女だけが別のものになっている……これ、相当に怖い世界なのではなかろうか。

 そして、後半の多くのページを割いて描かれる連作「ヴードゥー・スクワッド」は、正統派のパニックホラーにエロ要素を加えた作品である。この作品、麻薬局の特殊部隊であるヒロインたちが、エルミダ・ファレスなる謎の女が率いる新興のカルテル「歩く死者たち」の拠点を壊滅させるために潜入するというストーリー。なんか、テレビ東京の『木曜洋画劇場』だとか、今なら『午後のロードショー』でやっていそうなB級アクション映画感がたまらないストーリーである。

 そこで何が起こるかといえば、ゾンビによる輪姦。さらに、麻薬局内部の陰謀や裏切りと、まんまB級映画な雰囲気が詰まっているのがたまらない。白人を「白豚」と呼ぶときには「グリンゴ」とルビが振ってあったりするし、作者はエロシーンを描きながらも、本気で手に汗握るストーリーも描こうと頑張っているに違いない。

 そんな本気の作品なので、肝心の実用シーンは特殊部隊の強そうなヒロインが、どんどんゾンビに犯されていくという『バイオハザード』とかで勃起してしまうような変態には、うれしい展開がてんこ盛りだ。

 でも、そんなシーンよりもストーリーのほうが、ぶっ飛び過ぎていて興奮している場合じゃなくなってしまったのが、事実。なんたって、後半では街にゾンビが溢れて、映画版の『バイオハザード2』か『ゾンビ』(ジョージ・A・ロメロのやつね)みたいな世界になってしまうのだ。

 後書きで、まだまだ描きたいことはたくさんあると記している作者。今後も、どんどんオンリーワンな世界観を発展させて欲しいものである。
(文=ピーラー・ホラ)

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