いちこ『制服発情も~ど』半脱がせの制服が見せる、独特の「わびさび」の世界 の画像1
『制服発情も~ど』(文苑堂)

 この単行本はスゴイ。いちこ『制服発情も~ど』(文苑堂)。

 オビによれば「初単行本」である。

 あれ、いちこ氏これまでも単行本はあったような……ああ、よく見ると「初単行本」の前に小さく「弊社」と書いてある! なんて商売だ!

 神保町に古くから会社を構えるエロ本の老舗取次から、気がつけば「コミックバベル」などの雑誌もある版元にもなった文苑堂。版元としては新進ゆえにか、儲けるためには恥も外聞もないのか……(褒め言葉です、念のため)。

 さて、今回の単行本はほぼJKとのラブイチャ作品で占められている。

 このラブイチャは、読者を選ぶラブイチャである。

 いちこ氏の作品の特徴はクセのなさである。いうなれば「万人受け」を狙った間口の広さが特徴である。それゆえに、逆に読者を選んでしまう側面が発生する。

 というのも、収録された短編のいずれを読んでも男性側のキャラを薄くして読者=主人公として感情移入しながら読んでいく形の作品になっている。

 例えば収録作のひとつ「かおるちゃんはまけいぬ」は、主人公側の「僕の彼女はちょっとだけ気が強い」「そしていつも怒っている」というモノローグから始まる。ここで、立ち絵で描かれるヒロインに対して、すんなりと感情を持つことができれば、読んでいて非常に気持ちよくなれる。でも、もしもヒロインの造形が気にくわなかったり「いつも怒っている彼女」に可愛さを感じなければ、駄作としか見えなくなってしまうだろう。

 昨今のさまざまな作品を読んでいると、読者を強引に物語の世界観に引きずり込もうとしているタイプの作品が多い。どんな無茶な設定でも「これは、こういうものなのです」とスッパリ言い切る。そして、さまざまハードなシーンを投入して読者には考える余地を与えないのである。いちこ氏の作品は、そうした作品とは真逆の「わびさび」があると評してよいだろう。

 この「わびさび」において欠かせないのが、エロシーンの描き方である。いずれの作品においても、全裸はない。ほぼ制服半脱がせである。かつ脱がせかたにもこだわりがある。

 収録作「なかだしごほうび」ではヒロインの制服がブレザーなので、半脱がせになるとオッパイの上にリボンの絵になる。「僕たちの性活」ではセーラー服なので、リボンがオッパイの間に垂れる。リボンなしの制服姿の作品だと、まくりあげて乳房を露出したところで、柄物のブラをチラッと露出させて丁寧に描いている。こうした細かいこだわりこそが、いちこ氏の本領。茶の湯の席で、湯飲み茶碗に桜の花びらが一枚落ちたかのような独特の美意識が働いているのである。

 そこに気づけば、いちこ氏の作品がいかに優れているかを理解することができるだろう。でも、そこまで読み込む読者はどのくらいいるのか、ちょっと不安だ。
(文=昼間たかし)

制服発情も~ど (BAVEL COMICS)

制服発情も~ど (BAVEL COMICS)

JKのガチ本番が満載!

いちこ『制服発情も~ど』半脱がせの制服が見せる、独特の「わびさび」の世界 のページです。おたぽるは、マンガ&ラノベhentaiJKいちこラブイチャ制服発情も~ど文苑堂昼間たかしの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

--

人気記事ランキング

俺も黒田悠斗さんみたいにマッチョになりたい!
「貧乳の日」なら私もツイートできるかな…

18歳未満閲覧禁止!!

ここから先のコンテンツには、Hでド変態な成人向けなコンテンツが含まれているから、18歳未満の方は閲覧しないでくださいね。

18歳以上のあなたは「進む」を選んで、楽しんでね。