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『わたしたちのひりだす快楽』(メディアックス)

 なんか、絵があんまり上手くない……。

 椎名波『わたしたちのひりだす快楽』(メディアックス)のページをめくってからの感想である。

 これが椎名氏の最初の単行本ということだが、ホントに絵が上手いとは言い難い。とりわけ、背景はほぼ真っ白。だいたい後ろが壁か窓が線で表現されているくらい。あるいは、テキトーに草木を描いているだけである。

 でも、これは下手くそなクズマンガなのかといえば、そんなことはない。そんなことはないからレビューする。余談であるが、先日「おたぽる」の編集長に「読んでいて、つまんなかった作品も正直にレビューしたほうがいいでしょうか?」と尋ねたら「そんなの、レビュー書いても面白くならないから、つまんない作品は無視で」というやりとりが。

 つまり、この作品を取り上げる理由……それは、絵がまだ稚拙なのにリビドーが溢れまくって読ませるからにほかならない。

 この椎名氏がひたすら描くのは、スカトロ。それも大スカ……ウンチのほうである。しかも、単なるひりだすだけのスカトロではない。スカトロを媒介にして、椎名氏はレズでイチャラブを描くのである。

 そんな尖った世界観ゆえに収録作は、すべてフルスロットルである。

 冒頭にカラーでも描かれる「二人のヘンタイ」は、スカNGな読者でも一気に転向してしまうレベルの迫力ある物語だ。

 ヒロイン・果乃が偶然目撃したのは、品行方正なお嬢様で知られるクラスメイトの菫が、野グソをしている瞬間。お嬢様な普段の姿とは裏腹の何日貯め込んだのかわからない大量な脱糞を見た果乃は、いじわるな気持ちで「写真でも撮っておいてやろうかしら」と考える。だが、その時突然に彼女に心境の変化が起こった。ニオイを嗅いでいるうちに、自然と手が股間にいき、しかも股間はグチョグチョに濡れていたのである!

 そんな姿を見つけた菫は、ウンチを果乃の顔に塗り、紙が少なかったからと尻穴を舐めて綺麗にするように命じる。なぜかまったく逆らうことができずに、いいなりになってしまう果乃。家に帰りシャワーで汚れを落とそうとする果乃だったが「頭おかしいんじゃないの」といいつつも、お尻を弄ることを覚えてしまう。

 それもまた、菫にはお見通しだった。果乃を学園のトイレに連れ込んだ菫は、互いに排泄姿を見せて尻穴を舐め合ってディープキスし、心を通わせていくのである。

 椎名氏の作品に余計な説明は一切ない。排泄で興奮し、目覚める姿。そして、それを見せ合うことで愛が芽生える姿だけを描く。本来ならば、もっと複雑な感情表現を文章で記すところだろうが、そんなこともしない。そして、ラストも大団円というよりも投げっぱなしで終わる。これは結論を観客に委ねるスタイルを多用した、フランス映画のヌーベルヴァーグと同等のスタイルといえるだろう。

 このスタイルは、収録作「夜の出会い」でさらに洗練されて描かれる。ここでは、夜のトイレに我慢できずに飛び込んだ二人の女性が排泄を手伝い(片方が便秘気味だったので)、拭き合い、名前を教えて、再開を約束して別れるのである。

 この余計な説明を削り落とした独特の作品世界。そこには絵の巧拙など関係ない本物が描かれているのだ。
(文=ピーラー・ホラ)

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