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『穢れた触手は決して彼女を逃さない』(キルタイムコミュニケーション)

 ことわざの「好きこそものの上手なれ」は、ホントだ。

 ふみひろ『穢れた触手は決して彼女を逃さない』(キルタイムコミュニケーション)は、そのことを如実に現す一冊である。

 それはなぜか!

 この単行本、収録された短編が、すべて触手ものオンリーなのである。

 収録作の初出は月刊誌「二次元ドリームマガジン」と、キルタイムコミュニケーションの看板である特殊エロス系アンソロジーである。

 ご存じの通り、特殊エロス系アンソロジーは、毎回テーマが異なっているのだが、ふみひろ氏は、どんなテーマであろうと絶対に触手モノに持ち込んでいるのである。初出のアンソロで扱われたテーマは「危険日に膣内射精」「睡眠姦」「状態変化でバッドエンド」など。たとえどんなテーマがこようが、ふみひろ氏は必ず触手ものにしてしまうのである。

 ここで思い出すのは、かつて「週刊少年ジャンプ」などで活躍していた大御所マンガ家・ビッグ錠氏。料理バトルマンガ『包丁人味平』などで知られる人物だが、ありとあらゆる素材をバトルマンガに仕上げたマンガ家としても知られている。カメラマンを目指す少年を主人公に据えた『ピンボケ写太』(版元はすべて集英社)では「カメラファイト(一枚きりのフィルムで、どちらが上手い写真を撮るか)」を描き、『ごくらく王』(リュウプロ)ではラブホテル対決を描いた(当然だが、多くの客が来たほうが勝ち)。

 ふみひろ氏は、それと同じ路線上にいるマンガ家といえるだろう。

「危険日に膣内射精」というテーマを指示された『エルフの憂鬱日』では、魔物退治にやってきたエルフが、案の定返り討ちにされて「私の子宮今駄目なの準備できちゃってるの!」と、必死に中出しに抵抗しまくる……ただ、冒頭に「アノ日なのに……」というセリフがあるので、女性が読んだら「童貞乙」といわれそうな気がする(それも、もちろん作品の味になっているけど)。

 これが「睡眠姦」ではどうなるかというと『水神様と巫女』というタイトルで、水神様の供物にされた少女が、水神様=触手に犯されるという展開に。まったく理屈はわからないのだが、水神池の水を茶碗一杯飲み干すと気を失って、それから水神様が登場する展開である。寝てるのか……? と大いに疑問だけど、ちゃんと目は瞑っているから問題はないんだろう。

 じゃあ「状態変化でバッドエンド」はどうかというと、ここでは、ふみひろ氏も苦悩した後が窺える。状態変化ということで、『石像になった少女』ではヒロインが犯された挙げ句に石像にされてしまうのだが、それを描くには純粋に触手のみでは不可能だった。そこで、ヒロインを犯す怪異はスライムみたいな触手みたいな謎のものになっているのである。それでもなんとか触手にしたいという努力の跡が窺える良作である。

 このように、とにかく触手を描かなくてはならない狂妄に取り憑かれている感のある、ふみひろ氏。気になるのは、触手とヒロインのどっちに感情移入して描いているかということだな。
(文=ピーラー・ホラ)

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