――読書の秋! TS(トランス・セクシュアル)の秋! “男の娘”の秋! ということで、秋の夜長に読みたい“男の娘”“TS”系エロマンガを三夜連続でご紹介します。

※本稿には18禁マンガに関する表現などが含まれておりますので、ご注意ください。

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君を泣かせたい(マイウェイ出版)

 これは、男の娘ジャンルの「彼岸」なのだろうか……。しのざき嶺氏は、男の娘ジャンルが世に知られるようになる以前から、女装少年どころか、同性愛(有り体にいえばホモ)マンガを手がけてきた鬼才である。今年4月に発売された最新作『君を泣かせたい』のオビには、「女装系漫画の金字塔『もう誰も愛せない』『BLUE HEAVEN』から約20年」のキャッチコピーが。確かめてみたら大洋図書版の『もう誰も愛せない』が1993年発行、『BLUE HEAVEN』が1997年である。

『もう誰も愛せない』は、主人公が姉に導かれて男の娘化していく展開。『BLUE HEAVEN』は、その続編で主人公が完全にヒロイン化した話であった。後半、なぜか『新世紀エヴァンゲリオン』のテレビ版最終話的展開になって、なんだかわからないままに完結したのは衝撃だったが、少なくともこの作品によって多くの人が女装少年(まだ「男の娘」という言葉はなかった)に目覚めたのは確かだった。

 その後も、しのざき氏の作品はエロマンガなのによくわからない展開が待っていて、『Camp Heaven』とその続編『Camp mission』に至っては、「何本生えているんだよ!」と、超絶な展開が待っていた。

 そうした物語で一旦はハードなプレイはやりつくしたのか、過去数年の作品はむしろ精神に刺さるものが多いように思う。『Blue Berry』では、女装に目覚めた主人公が、コミケで知り合った女の子たちに導かれて「男の娘」として目覚めていく物語となった。

 そうした遍歴を経て、このたび上梓された単行本で描かれるのは、学園を舞台に同級生の二人を軸にした女装セックスの数々である。この作品に至って、しのざき氏が本来のエロマンガの要素である実用部分とは別に描いているのは、女装が家族に白い目で見られる様とか男同士の嫉妬心とか……。もはや登場するのはほぼ男なのに、行動原理や心情はほぼ女のソレなのである。つまり、もはや「性別は関係ない」なんてレベルではなく、その先の性別を超越した何かに至っているわけである。

 おそらく、しのざき氏を初見の読者は本作に興奮する自分を「ホモじゃない」と自己否定するんじゃないかと思う。でも、そういうものを超越したエロスこそが、この作品の本質であり、エロマンガのスゴさなのだよ。
(文/ビーラー・ホラ)

君を泣かせたい (マイウェイコミックス)

君を泣かせたい (マイウェイコミックス)

「“男の娘”の秋」というのに特に意味はありません。

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