華山みおの【物語探索 番外編その1】

 華山みおです。世の中には数え切れないくらいの物語があふれています。その中で自分が人生の中で触れられる物語は、いったいどれくらいでしょうか。全部は無理だけど、できるならその中でも名作に出会いたい。

 名作って人によってそれぞれとらえ方はあるかと思うのですが、その中でも「名作といえば?」と言われたときに多く名前が挙がる作品というものがありますよね。そうやって世間的に名作と呼ばれている作品でも、まだ手に取ったことがないもの、実は多くあるのではないか? そんなのもったいなさ過ぎる! 

 というわけで、今回は番外編として未体験の名作を読ませて頂きました。お恥ずかしいことに、“漫画の神様”と呼ばれる手塚治虫先生の作品……未読のものが多かった! 今回はその中の一作『火の鳥 ~黎明編』をレビューさせていただきます。

 『火の鳥 ~黎明編』(COM版)あらすじ


 永遠の命とはなにか。不死の〈火の鳥〉を軸に、人間の愛と生、死を、壮大なスケールで描く。天才手塚治虫が遺した不滅のライフワーク。

 時は古代。女王ヒミコのヤマタイ国と対立するクマソ。部族間抗争は烈しく、戦場は火の海に。度々の危機をくぐり抜けて数奇な運命をたどる姉弟ヒナクとナギ、防人の猿田彦。そして、手柄欲しさに「火の鳥」を狙う欲望の男たち。酷くも美しいヤマトの自然を背景に「永遠の生命」へのそれぞれの「戦い」を描く。

 読んでみてまず思ったのは、1ページ、1コマにおける情報量の多さ。登場人物、背景など含めコマの中に隙間なく描き込まれているので、台詞がないコマでもちょっとした部分に状況の説明がぎっしり入っていること。近年の漫画に多くある余白を使っての表現とは真逆のようでした。画面が黒い。

 そして明確な答えの提示が少ない。 モノローグも少なく、登場キャラクターの心情はその行動や表情から読者が読み取るように描かれています。 キャラクターの所作の一つ一つにも、それぞれの個性が表れているので、説明がなくても読み取れる情報が多い。

 私が個人的に好きなキャラクター猿田彦。最初の方のシーンでは、彼は敵として現れます。ヒミコの命令で主人公ナギの部族に夜襲をかけて部族の民全員を虐殺していきます。しかし、敵将にとどめを刺した後の表情、部下に避難された後の表情に、実は彼が優しい人であり、虐殺が本位ではないであろう部分が読み取れます。その後の展開で、猿田彦がどんな人かはどんどん分かっていくのですが、物語序盤のコマの中に、実は答えが描写されていた、と読み返してみて気づくのです。

 何度繰り返し読んでも新たな発見がある、というのも名作と言われる所以なのかもしれません。解釈の仕方、それぞれのシーンの受け取り方も、読むときによって変わっていくこともあるでしょう。大人になって知識が増えたときに気づくことも多いでしょう。思春期の頃にこれを読んでいたら、どんな感想を持ったでしょうか。

 黎明編の中で、火の鳥を手に入れようとしていた人は全員命を落としていきます。若さと美貌のために火の鳥を求めたヒミコ。この黎明編の中で「自分のため」に火の鳥を求めて他を犠牲にしたヒミコが、一番印象に残りました。ナギも自身の不老不死のために火の鳥を求めていましたが、ヒミコのそれとはまた違った求め方だったからか、ヒミコの火の鳥への求め方には嫌悪感を覚えました。歴史の中で有名な彼女が、そんな猥雑な悩みに終始し、死んでいく姿は物悲しい。でも、そうやって歴史的人物を絡めていくのが、火の鳥の面白いところでもあるのです。

 永遠の命を望み戦った者たちは亡くなり、火の鳥とは関わらず生きのびた者たちは、自身の力で生きる道をつかみます。子を宿し次の時代に命を繋ぐウズメと、新天地を求めて力を振り絞り、火の鳥に生きることを熱望されたタケル。主役のはずのナギや猿田彦の死にざまと、ウズメとタケルの生きるという力強い意思の後姿にも、想像力を掻き立てられます。

 今回読んで思ったのは、漫画を読んでいるのにまるで小説を読んでいるかのようだなぁ、ということ。表情の裏や先を想像させる描写、思考を促す演出があったからこそ、想像力を刺激された読者がその想像力を使って新しい作品を生み出していって、日本は現在の漫画大国になっていったのではないでしょうか。

 全てを読んだわけではないですが、手塚治虫先生の作品の流れは、私が慣れ親しんだどの作品にも影響を与えているんだろうなぁ、と感じました。本当、なんで今まで読んでなかったんだろう……。火の鳥全巻はもちろんですが、他にまだ未読の手塚作品があるので、ゆっくり全部読んでいきたいと思います!

 他にもおすすめのあなたの思う名作があったら教えてください。まだ触れていない作品には積極的に触れていきたいと思います!!
(文=華山みお)

【ダウンロードはこちらから!】

『火の鳥~黎明編』(手塚治虫)いま改めて名作を読んで感じる手塚作品が日本マンガ会に残した影響の画像2

火の鳥 1
ページ数:187ページ
筆者:手塚治虫
出版社:手塚プロダクション

火の鳥

火の鳥

2h以上ある超大作

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