劇場アニメ映画レビュー

 昨年大ヒットした庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』。同作はゴジラシリーズの第29作にあたり、『ゴジラ FINAL WARS』以来約12年ぶりの日本版のゴジラ映画であった、動員は約551万人、興行収入が82.5億円とまさに記録的大ヒットで、「東宝にゴジラあり」を見せつける結果であった。

 『シン・ゴジラ』の大ヒットは、ある種のゴジラブームと言える熱を再び生み出したわけだが、1年経ったいまも実はその熱はまだ冷めていない。次なるゴジラが控えているのだ。それが『GODZILLA 怪獣惑星』だ。なんと、ゴジラシリーズ初のアニメ版である。

 『GODZILLA 怪獣惑星』の制作発表当時、脚本に『魔法少女まどか☆マギカ』『仮面ライダー鎧武』で一般的にも知名度を広げたニトロプラスの虚淵玄、監督に『シドニアの騎士』の静野孔文、『亜人』などの瀬下寛之が起用されるとあり、かなり話題となった。

 また、声優陣の豪華さも話題であった。主人公のハルオ・サカキに宮野真守、ヒロインのユウコ・タニに花澤香菜、そのほか主要な役に杉田智和、梶裕貴、櫻井孝宏、小野大輔、諏訪部順一といった、アニメファンであれば誰もが知っている超一流どころばかりである。

 しかし、懸念事項もあった。スタッフ/キャストが一般向けというよりも、どちらかというとオタク層向けであるからだ。虚淵玄が一般層に広まったという意味は、彼がエロゲーのシナリオライター出身であり、ディープなオタク層から一般的なオタク層に知られるようになったということである。実力は超メジャー級の天才であるが、知名度という意味では、まだまだお茶の間に届くほどではないというのが現実だ。

 そんなオタク向けの布陣でどこまで数字を伸ばせるのか、ただのアニメ映画として一般層から敬遠されてしまうのではないか、という不安もあったが、蓋を開けてみると、人気興行ランキング・初登場3位を記録した。公開した11月17日(金)から週末の3日間にかけて、興行収入1億4420万円を記録し、最終的には5億円超えが期待できる好発進となった。

 では内容はどうか。簡単にあらすじを説明してみよう。

 20世紀後半から21世紀にかけて突如地球に現れた怪獣と人類は戦いを繰り返し、勝利してきた。しかし、最後に現れた「GODZILLA」の強大な力には屈する他なく、残り10%にまで死滅した人類は地球を脱出せざるをえなかった。


 新天地を求めて宇宙をさまようが、結局見つからない。宇宙船内は資源が枯渇寸前で絶望が渦巻き始めている。紆余曲折を経て、母なる大地・地球に戻ることを決めた人類は、「GODZILLA」から地球を取り戻そうと最終決戦に挑む。

 『GODZILLA 怪獣惑星』の特徴は、まず舞台がゴジラ初となる近未来の地球ということだ。虚淵玄が最初にこの『GODZILLA 怪獣惑星』の制作の話を受けた際、庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』が伝統的な特撮で勝負するのであるならば、アニメだからこそ実現できる舞台設定を用意するべきだ、という考えから近未来という設定になったという。

 それゆえに、『GODZILLA 怪獣惑星』は当然SF然とした物語であり、どこかハリウッド的な壮大さ、ダイナミックさを持ったシナリオだ。設定は、細部まで非常に作り込まれており、考証が行き届いている。アニメだから許される、といった安易なトンデモ設定はない。とても科学的であると同時に、全てに納得と理解が行き届き、現実的なことに驚かされるのだ。

 他の『GODZILLA 怪獣惑星』の特徴としては、フル3DCGで描かれているという点がある。そのため、戦闘シーンの迫力や素早いアクションなど、非常に滑らかであり、爆発の描写は実際に熱を感じてしまいそうなほどリアルに作り込まれている。

 また、ゴジラの描写も実に禍々しい仕上がりだ。歴代ゴジラの中でも“最恐”ではないだろうか。

 ゴジラの肌や背びれは植物をモチーフにしているそうだが、きめ細かいCGでの再現されているため、触ってもいないのにその硬さが伝わってきて、観ている者を圧倒的絶望に陥れる。どんな強力な武器も、あの肌を貫通するとは思えない。

 ゴジラの筋肉描写もまたすごい。金剛力士像の筋肉が理想とされたその身体は、一見して途方もないパワーを感じさせる。生物の頂点として描かれたという今作のゴジラは、瞬間的にどんな生物をも本能的に「敵うわけがない」と思わせる絶対的恐怖の象徴として、見事に描きだされているのだ。まさにゴジラの人知を超えた力を目の前にし、絶望する劇中のキャラクターと同じ気持ちが味わえる。

 そんなゴジラに人間はどう立ち向かえばいいのか。そもそもゴジラとは一体何者なのか。

 劇中には異星人が登場するのだが、彼らは惑星を転々しているが、移住した先々の文明が、ゴジラのような存在に滅ぼされる姿を見てきたという。つまりはゴジラというのは、文明におごった生物への天罰であり、神の化身ということなのだろうか。

 劇中で人類が地球に舞い戻った後、人類の時間では宇宙空間を20年さまよっていた計算なのだが、地球時間では2万年も経過している。それだけの時間が経過していれば当然地球の生態系は様変わりしているわけで、地表を覆う植物は、ゴジラの肌のような硬質化されている。それは一体なぜなのか。大地に根をはる植物と、ゴジラに何かつながりでもあるのだろうか。ここでひとつの仮説を考えられる。植物とゴジラが何か関係するのであれば、ゴジラは地球に関係する存在かもしれない。もしもそうであるのなら、人間対自然、という構図が考えられなくもない。しかしそうなると、人間が自然になんて打ち勝つことができるのだろうか。

 虚淵玄という脚本家は、非常に巧みなシナリオを作る名手である。ニトロプラスでのゲームしかり、『魔法少女まどか☆マギカ』、『仮面ライダー鎧武』しかり、大どんでん返しの連続、まさかの主要キャラを死亡させたり、絶望的状況に追い込むなど、どんどんユーザーの期待を良い意味でも悪い意味でも裏切っていく。『GODZILLA 怪獣惑星』にも虚淵節が色濃く反映されており、謎となる伏線を冒頭から散りばめながら、一瞬たりとも安心できる瞬間なく最後まで走り、そしてハッピーエンドとは言い難い現実が人類を襲うところで終了する。

 しかし、その一筋縄でいかないシナリオが、既存概念をぶち壊す新しいゴジラの挑戦に思える。

 『GODZILLA 怪獣惑星』には本編に他に、物語の余白も多い。ゴジラ意外との怪獣と人類の戦いを振り返り、そこをフォーカスして描いても面白いものができるだろう。設定が細かいがゆえに、さらなる世界観を広げられる可能性も大いに秘めている。

 今作は3部作となることがすでに発表済みだ。続編『GODZILLA 決戦起動増殖都市』は2018年5月公開である。まずは『GODZILLA 怪獣惑星』で人類がどうゴジラに立ち向かっていくのか肌で感じ、次作に備えよう。
(文=Leoneko)

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虚淵玄シナリオはやっぱり『沙耶の唄』が好きだったかな。

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