「水で描き、墨でなぞる」「つまようじや割りばしをペン代わりに使う」という独特の技法で描かれ話題となった『報いは報い、罰は罰』の上下巻が先月発売された。著者は森泉岳土である。

 森泉岳土は、コミックビーム2010年9月号の『森のマリー』で漫画誌デビューし、その後『夜のほどろ』『ハルはめぐりて』『夜よる傍に』など、独特の世界観の漫画を発表していった。そんな森泉岳土の最新作が『報いは報い、罰は罰』である。

 物語を簡単に説明すると、以下ようなものだ。

 主人公・清水真椿の妹・真百合が、嫁いだ先の洋館で疾走したという連絡を受けた。真椿はすぐに訪れた洋館は、あまりにも巨大だった。その上、山深い奥にひっそりとたたずんでおり、外観からして外界と隔離された不気味さを呈していた。そこの住人たち全員もどこか様子がおかし。姿の見えない異様な気配も感じる。真椿は妹の失踪について、疑心暗鬼になっていく。やがて、真椿が訪れることを待っていたかのように惨劇が始まり――……。

 雰囲気としては、単行本の帯にあるように「ゴシック・ホラー」と言ってよい。イギリスから移築したというゴシック調の洋館、深い山と雪に囲まれた陸の孤島、常につきまとう超自然的な存在の気配、そして暗闇。物語は美しい建築物に囲まれているのにも関わらず、徹頭徹尾重く暗い雰囲気で描かれている。ページによってはセリフが極端に少なかったり、逆にやたら饒舌な個所があったり、漫画であるのにも関わらずキャラクターたちの動きがやたらと演劇くさいのも、ゴシック調を強めている要因だろう。

 もちろん、森泉岳土の技法もそれを助長している。彼の水と墨で描くという驚異的な技法が、必然的に絵や世界観に重さと闇を感じさせている。血飛沫が飛び交い、凄惨な殺人が描かれるシーンですら、重圧感を感じさせるのである。

 コマ割りや、セリフ配置も実に淡々としており、常に読者に余白というか、無音を感じさせるのも、この作品の特徴だ。それらを総合的に考えると、『報いは報い、罰は罰』は漫画であるが、純粋な漫画ではない。どちらかというと作風が「バンド・デシネ」に近いのではなかろうか。小説で例えるのであれば、日本語の小説を読んでいるのだけれど、海外文学の日本語訳版を読んだときのあの独特さ、それを『報いは報い、罰は罰』は有しているのである。エドガー・アラン・ポーやワシントン・アーヴィング(彼らは米文学であるが)がかつて描いたゴシック的な怪奇さを個人的には感じられた。

 山奥、陸の孤島、巨大な洋館、失踪、殺人、そして超自然的な何か……。暗闇から常にこちらをじっと見続け、息をひそめられ続けている静かな恐怖と惨劇の結末がどう迎えるのか。恐怖を生み出す正体は、人なのか、超自然的な存在なのか、それとも洋館そのものなのか。ぜひとも本誌を手に取って、その目で確かめてほしい。
(文=Leoneko)

報いは報い、罰は罰

報いは報い、罰は罰

ジャケットから放たれる異様さがはんぱねぇ

『報いは報い、罰は罰』(森泉岳土) 文学的ゴシック・ホラー!恐怖の正体は人か暗闇か、それとも洋館か…陸の孤島の惨劇をラストまで見届けられるか!?のページです。おたぽるは、マンガ&ラノベ作品レビュー漫画ゴシック・ホラー報いは報い、罰は罰森泉岳土の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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