「変わりたい」その思いが未来へとつながっていく──ドラマ『人は見た目が100パーセント』最終話レビューの画像1
ドラマ『人は見た目が100パーセント』公式サイトより。

 3カ月前、朝日に向かって歩き出した女性がいた。

 ずっと、日の当たらない場所を選んで生きてきた。そんな女性が、やむにやまれぬ事情があったとはいえ、自分で選んで都会へと出てきた。

 一緒に働く2人とともに、恋をして、研究をして、少しずつ成長をして。そんな姿を描いた『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)も、とうとう最終回。はたして3人はどのような結末を迎えたのか。

 榊(成田凌)に他に彼女がいることを知り、別れを切り出した城之内(桐谷美玲)。しかし、気持ちの整理がつかず、落ち込んだまま。

 そんな姿を見かねた前田(水川あさみ)と佐藤(ブルゾンちえみ)は、城之内を励まそうとするが、なかなかうまくいかない。

 思い悩んだ城之内だったが、結局は榊とよりを戻してしまう。前田と佐藤はそのことを責め、城之内との関係が悪くなる。

 榊は言う。

「人は変われないものだ」

 一方、仕事で元の職場に行った城之内は、かつての上司から言われる。

「人って頑張れば変われるものなんだね」

 自分は都会へ出ていって変われた。もっと変わりたい、変わり続けたい。そう思った城之内は、再び榊に別れを告げる。

 そうして3人は和解。ビューティー研究も再開されるのだった。

 人は変われるのか、変われないのか、それが最終回のテーマだった。

 正直、それは「人それぞれ」としか言いようがない。ただ、どちらにせよ、そのことを強く思っている人しか実現はしない。「変わりたい」と念じている人しか大きく変わることはできないし、「変わらずにいたい」と思っている人しか現状にとどまるのは難しい。

 強い思いを持たず、漫然と生きている人は、ただただ緩やかに、周囲に流されて変わっていくのがせいぜいだ。

 城之内は変わったのだ。自分の意思で。自分が望んで。エッセンスであったビューティー研究も、そのための手段であった。変わることは成長すること、旅立つこと、そして生きること。

「変われない」

 そう言った榊だって、自分自身のスキルを磨いて成長しているのだ。

 この3カ月、ドラマを通して教えてくれた。日常に立ち向かう勇気を持つこと、笑顔を忘れないこと、プライドを持つこと。

 視聴率的にはいまひとつだったようだが、笑えるネタもふんだんに盛り込まれ、楽しく見ることができた。

 はたして、自分は「変わろう」という思いをどれだけ持っているだろう? そんなことを考えた。

 いいドラマだった。
(文=プレヤード)

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