「私たちは、どこへ行くのか 私たちは、」
『正解するカド KADO:The Right Answer 』(TOKYO MXほか)の6.5話、総集編。ファーストコンタクトSF映画『メッセージ』の抑制が効いた演出に大感動の米光一成が全話レビューするよ。*ここまでのレビュー

『正解するカド』6.5話(総集編)似ているけど全然違う話題のSF映画『メッセージ』と徹底比較してみたの画像1
『正解するカド KADO:The Right Answer 』公式サイトより

 今週の『正解するカド』は、総集編6.5話だった。
「2017年7月25日、その物体はやってきた」というナレーションからスタート。
 巨大な立方体カドに飛行機がのみ込まれるシーンから、全6話をダイジェストでざっくりとまとめて紹介。

 5月19日から映画『メッセージ』が公開中。
 どちらも、「巨大な物体が地球にやってきて異なる存在とファーストコンタクトする物語」だ。
(詳細は「映画『メッセージ』映像化は無理だと誰もが思った傑作小説は『ばかうけ』以上のものになったのか:エキレビ」に書いた)。

 SF映画といえば、異星人と戦うスペクタクルを描くものが多いが、『メッセージ』『正解するカド』は、どちらもそうではない。
 異なる存在とどのようにコミュニケートするかという話になっており、非常に路線が近い。
 というわけで、比較してみた。


■『メッセージ』『正解するカド』比較

ドーンと出現する物体
 映画『メッセージ』は、「巨大なばかうけ」「巨大な柿の種」とネットで話題になった変な形の物体。これが、同時に世界の12箇所に出現する。
『正解するカド』は、立方体の巨大な物体が、日本のみに出現する。

異星人(異方存在)
 映画『メッセージ』。ヘプタポッド(七本脚)と呼ばれる。イカのような外見で、巨大だ。
『正解するカド』。ヤハクィザシュニナ(CV:寺島拓篤)と呼ばれる。もともとの姿がどのようなものなのかは不明だが、人間の姿、美形男子の姿になってお目見え。

人類側のメインキャラクター
 映画『メッセージ』は、言語学者ルイーズ・バンクス。異星人が人類とまったく違う言語を使っているためコミュニケートすることがまずできないのだ。相棒は、理論物理学者のイアン・ドネリー。
『正解するカド』は、外務省の真道幸路朗(CV:三浦祥朗)。国際交渉官だ。理論物理学者の品輪彼方(CV:釘宮理恵)も活躍する。

ファーストコンタクト
 映画『メッセージ』は、軍が動き、言語学者ルイーズ・バンクスを連れて行くところから描かれる。軍によるキャンプが設営され、すごい数の人員が働いている。ストレスにやられて運び出される者もいる。そんな厳戒態勢のなか、ルイーズ・バンクスは、医者によってさまざまなチェックを受け、防護服を着て、ウェーバー大佐に導かれて、ヘプタポッドとファーストコンタクトを果たす。

『正解するカド』は、飛行機が乗客もろとものみ込まれ、そこに偶然乗り合わせていた外務省の真道幸路朗が外に出て、ファーストコンタクトを果たす。カドに近づくときも、防御服を着たり、用心する様子はなく、けっこうぞんざいな扱い。いきなり戦車で発砲攻撃したりしてヤバイ。

『正解するカド』6.5話(総集編)似ているけど全然違う話題のSF映画『メッセージ』と徹底比較してみたの画像2
映画『メッセージ』公式サイトより

各国の対応
 映画『メッセージ』。言語学者ルイーズ・バンクスの視点をメインに描かれるが、各国の状況が刻々と入ってくる様子が描かれ、それぞれの国の対応の違いが判る。さらに各国の対応の違いや、対立、軍の暴走などが、サスペンスを生み出し、テーマとつながってくる。
『正解するカド』は、日本の対応がメインで描かれる。異方存在との会見という大事件が起こってもなぜか日本人以外の報道陣はあまりいない。国連の決議で追い詰められる日本側がどう対応するかなど、日本を中心にした対応が描かれる。

異星人の親切さ
 映画『メッセージ』の異星人は、そもそも人類の言葉も話してくれないし、何の目的でやってきたのかすらなかなか明かされない。そもそもコミュニケーションすることが困難で、それをどうにかしようという物語だ。
『正解するカド』は、いまのところめっちゃ親切だ。日本語も習得して話してくれるし、ほぼ無限にエネルギーを生み出すワムをプレゼントしてくれるし、次に眠らないでOKにしてくれるようだ。

人類の対応
 映画『メッセージ』は、慎重に対応する。どんな存在なのか判らないので、調べようとする。それぞれの国で対応も違っていて、そのズレが物語を大きくうねらせる。
『正解するカド』は、いまのところ日本人以外の対応はほとんど描かれない(日本にやってきたり、直接応対しようと試みている様子は見えない)。日本人たちは、異方存在を疑うことなく、すんなり受け入れる。おとなしく従っていて、ほとんど疑う様子もない。

萌え
 映画『メッセージ』に萌え要素はあまりない。ヘプタポッドが空中に描く奇妙な文字は、文字好きが萌えるかも。
『正解するカド』は、萌えポイント多数。真道幸路朗×花森瞬(CV:斉藤壮馬)のやりとり。天才なのにこどもっぽいドジっ娘の品輪彼方。外務省国際交渉官なのにネット上の自分の恥ずかしい映像の評価ボタンを連打するドジっ娘の徭沙羅花(CV:M・A・O)など。萌えキャラクターの群像劇となっている。

■世界観を理解する過程として

 映画『メッセージ』は、「言語がまったく異なる存在とコミュニケートする」というのがひとつのテーマとなっている。だから、簡単に相手を理解したり、信用したりはしない。そのズレが事件を生み、人を変える。
 少しずつ相手の言語を習得し、それがまったく異なる一つの世界観を理解する過程として描かれるのだ。

『正解するカド』は、そこはすっ飛ばす。ヤハクィザシュニナがすごい能力を持っているので、全部こちらに合わせてくれる。そのためコミュニケーションの困難さはない。だが、あまりの格差のために、「やりとり」ではなく、異方存在が、一方的に人類に対して働きかける。異方が提供するモノゴトに対して人類が翻弄されていく様子を見守る物語だ。メインキャラクターがドジっこぞろいなので人類の未来が不安でならないよ。
(文/米光一成

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