■主役はなにか持ってる

『サクラクエスト』7話「そんなのふるさと捨てた由乃ちゃんだから言えるんだよ!」の画像3『サクラクエスト』公式サイトより。この子はビッグになるか大怪我するかどっちか

 主役を演じている澤野萌(演:水瀬いのり)、あの子はやばい。持っているものが違う。
 誰にでもへりくだることができるけど、芯は絶対ぶれなく、強い。火の中に突っ込むという監督の気まぐれすらも「やらせてください!」と言える。
 前回セミをバリバリ食べていた彼女は、全部経験になると言っていた。この子、「やれ」と言ったら、イモトアヤコ級の活躍もしかねない。

 あらゆる人に親切で気さく、積極的に声をかける。こんなに打算のない人物ありなのか。裏があるようには見えない。
 真希はよくも悪くも普通の努力家。萌は努力家で、普通じゃない。彼女がキラキラすることで、真希の足りないところが際立ってしまう。
 同じ方向を真希が歩くのは、時間がかかるだろう。ただ真希は、誰にでも同じように接し、あまりへりくだらない、曲がらない強靭さの持ち主だ。

■保守、執着、温故知新

 撮影で家を燃やすことになった時、しおりはその家に思い出があるため、彼女にしては珍しく抵抗をした。
 燃やしたくない気持ちはめちゃくちゃわかる。でも、とっておけない。「廃墟家屋の処分」と「映画の演出」「費用捻出」の利害が一致した、win-winな話だ。
 そこで由乃が出したエンドロールクレジットの案は、いい意味で「よそ者」ならではの、しおりのためだけではない、「残す」ベストな案だ。

 由乃が説得に来た時、しおりは「そんなのふるさと捨てた由乃ちゃんだから言えるんだよ!」と叫ぶ。
 これは正しい。よく言えば、彼女は情を交えすぎず客観的に町おこしを考える側だからだ。
 
 しおり「弱ってる人ウェルカム! 間野山はそういう町なの。みんなどんどん逃げてくればいいのに」
 公式サイトではしおりのキャラクター紹介として「保守的」と書かれている。
 ガンガン前に進もうとする由乃や早苗に対して、守ってほしいものをみんなに提案するのが、しおりの役割だ。だんないよ。

■監督はあれでいいのか問題

 今回も園田監督(演:浦山迅)ひどかったですね。スタッフから「ふざけやがって」と嫌われていたのが印象的。
 彼が変にいい人にならず、最後までいやなキャラでよかった。簡単に人間は変わるものじゃない。思いつきのゾンビ映画とはいえ、需要があるから、彼は監督たり得ているのだろう(ちなみに公式では、意外性しかない、と評判らしい)。
 見ていてモヤモヤが残るのも含めて、この作品、というか「お仕事シリーズ」だ。

 彼のような嫌われキャラは、「厳しい現実」の表現として使われているようだ。とはいえ、少々おおげさな気はする。今後増えそうな、この手のキャラの表現は注目しておきたいところ。

 にしても、由乃はえらいたくましくなってきたな!
 ワンカット、喫茶店でたそがれていた時、雨だれが涙になっている演出はちょっとニクイ。
 あの子最後まで涙流さなさそうだもんなあ。

『サクラクエスト』7話「そんなのふるさと捨てた由乃ちゃんだから言えるんだよ!」の画像4『サクラクエスト』公式サイトより。とにかく更新ペースがはやくてビビる、間野山観光協会っぽいサイト

 ほぼ毎日更新のチュパカブレディオが面白い。
 キャラクターがそれぞれの視点で、観光協会からのお知らせをするという内容。CMまで入っている。
 完全にアニメ連動で、情報の補足も多い。ファンの間で「聞く精神安定剤」といわれるしおり回と、趣味の話だけ饒舌になる凛々子回は特にオススメ。
(文/たまごまご

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