キムタク×三池監督の配合は吉か凶か? 異色時代劇『無限の住人』で覚醒を果たしたのはあの女優だった!?の画像1
映画『無限の住人』公式サイトより。

 公開前にこれだけ期待値がまっぷたつに割れている作品もそうないだろう。SMAP解散後、初の映画主演となった木村拓哉と海外でも人気の高い三池崇史監督が初タッグを組んだ『無限の住人』がいよいよ4月29日(土)より劇場公開される。沙村広明原作の同名コミック全30巻の実写映画化で、木村拓哉演じる主人公・万次は斬られても斬られても死なない不死身の男という異色時代劇だ。

『武士の一分』(06年)では山田洋次監督を唸らせるほどの殺陣の腕前を披露してみせた木村は、トラン・アン・ユン監督の『アイ・カムズ・ウィズ・ザ・レイン』(08年)では現代のイエス・キリストを思わせる特異なキャラクターで登場するなど、映画俳優としての潜在能力は業界内で高く評価されている。だが、その一方で人気スターであるがゆえに、これまでテレビや映画で演じてきた役の多くは“キムタク印”に陥りがちだった。どれだけ異なるキャラクターを演じても、キムタク以外の何者でもない存在になってしまう。原作ファンはそのことを懸念している。そんな木村拓哉のスターであるがゆえの孤高さに目を付けたのが、三池監督だった。

 移り変わりの激しい芸能界にあって、長きにわたってトップスターとして君臨し続ける木村拓哉の生命力と孤独さが“不死身の男”万次と通じるものがある。そう感じた三池監督は企画が持ち上がっていた『無限の住人』の実写化の主人公・万次役に木村拓哉を指名した。振り切った演出を信条とする三池監督からの危険な挑戦状、言い換えれば刺激に満ちたラブレターを木村拓哉は受け止めたかっこうとなった。

 三池作品の面白さは、撮影現場でキャストはリアルな極限状態へと追い詰められていくということだ。冬の京都で撮影された本作では三池作品への免疫が充分にある北村一輝、市川海老蔵、市原隼人らを相手に連日にわたって死闘を演じることになった。また、杉咲花ら時代劇に慣れていない若手キャストを引っ張っていく座長としての役割も兼任した。さらには冒頭シーンではガチンコでの100人斬り、クライマックスでは前代未聞の300人斬りが用意されている。斬っても斬っても、新しい敵がわらわらと湧いてくる、まさに無限地獄状態。しかも役者同士の殺陣はお互いに怪我を負わせてはならず、常に細心の注意を払う必要がある。三池監督が見守る中、木村拓哉がどこまで万次に成り切ってみせたか、それともキムタク印を貫いたのか。本作の大きな見どころである。

 見どころは他にもある。万次を倒そうと次々と登場する剣豪の中でも、戸田恵梨香が演じる乙橘槇絵(おとたちばな・まきえ)は強烈なインパクトを残す。槇絵は三節棍に刃が付いた特殊な武器で万次を徹底的に苦しめる女刺客。戸田恵梨香は殺陣はおろか、アクションそのものが初挑戦だった。そんな戸田の腕は驚くほどに華奢だが、自在に三節棍を操ってみせる。鉄身が仕込んである三節棍はかなりの重量で、撮影を終えた戸田は腕が上がらなくなってしまうほど疲弊していたそうだが、それでも木村拓哉を相手に女優魂を炸裂させた戸田の気迫に魅了されてしまう。槇絵は遊女に身をやつしているが、万次と敵対する天津影久(福士蒼汰)を慕っており、自分の身を挺して戦う女。恋に生きる女のイメージのある戸田恵梨香もまた、劇中の役と重なる面白さがある。

 三池作品には『一命』(11年)、『喰女 クイメ』(14年)に続いての出演となる市川海老蔵も独特な存在感を放っている。海老蔵が演じる閑馬永空(しずま・えいくう)は万次と同じく、体内に「血仙蟲」を宿し、死にたくても死ねない男。室町時代から江戸時代まで生きながらえてきた閑馬は、その間に多くの愛する者との死別を味わってきた。深い深い業を背負って生きている。江戸時代から続く「成田屋」という屋号を背負っていることに加え、家族想いで知られる今の海老蔵にはフィクションの世界での役柄とはいえ、心理的にしんどいものがあったはず。芸能界のトップスターである木村拓哉と歌舞伎界の伝統を担うことを宿命づけられてきた市川海老蔵との激突シーンは、通常の時代劇とは異なる異様さが立ち込めている。

 三池監督の本作に至るまでのフィルモグラフィーを見返してみると、『殺し屋1』(01年)、『IZO』(04年)、『十三人の刺客』(10年)、『悪の教典』(12年)、『神さまの言うとおり』(14年)、『テラフォーマーズ』(16年)など、“殺戮”をテーマにした作品が見事なほどに並んでいる。三池監督本人は「オファーがきた仕事を順に受けているだけ」と涼しい顔だが、そんな殺戮を題材にした作品を撮り続ける三池監督は、どこかマッドサイエンティストか冷徹な創造主のように思えてくる。絶滅という極限状態に追い詰められた人類は、生き抜くために一体どんな突然変異を遂げるのか。その瞬間を三池監督はカメラに収めたがっているのではないだろうか。芸能界の孤高のスーパースター・木村拓哉は、今回の『無限の住人』で果たして潜在能力を覚醒させることができたのか。最後の一瞬の表情を見届けたい。
(文=長野辰次)


『無限の住人』
原作/沙村広明 脚本/大石哲也 撮影/北信康 監督/三池崇史 
出演/木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、北村一輝、栗山千明、満島真之介、金子賢、山本陽子、市川海老蔵、田中泯、山﨑努 
配給/ワーナー・ブラザーズ映画 4月29日(土)より全国公開
http://wwws.warnerbros.co.jp/mugen

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