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『ゴースト・イン・ザ・シェル』公式サイトより。

 本レビューはたいへん辛口なので前もって言っておくが、実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』を、ひとつの独立したSF映画として見た場合、目立った瑕疵はない。プロットに破綻はないし、冒頭で提示された謎は、誰もが理解できるような真相の開示をもって、完全に解決される。実にわかりやすい。高予算をかけただけあってVFXのレベルはおおむね高いし、予告編に登場する芸者ロボのジャポニズム・デザインは洗練の部類に入る。拳銃を握る荒巻大輔役のビートたけしは、やっぱりカッコいい。

 しかし、士郎正宗のコミック『攻殻機動隊』を原作と謳い、押井守の劇場用アニメ『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』も事実上の参照元とする映画として見た場合、作品全体をある違和感が覆う。それは、かつてフジテレビ系で放映していたバラエティ番組『とんねるずのハンマープライス』(95〜98年放映)のロバート・デ・ニーロ出演回で筆者が抱いた違和感と、同じだ。

『ハンマープライス』は著名人のお宝グッズを一般人がオークションで競り落とす番組である。デ・ニーロは番組スタッフから「掛け軸に毛筆で一筆したためてほしい」と頼まれ、快く承諾した。依頼された文言は「役者バカ でにいろ」。しかし当たり前だが、デ・ニーロは漢字も平仮名も解さない。おそらく毛筆を握ったこともない。だから、この通り書いてくれと渡されたお手本を見て、彼はこんな趣旨のことを言った(字幕うろ覚えにて、ご容赦いただきたく)。

「これをコピーすればいいんだね?」

 そうしてデ・ニーロは筆を手に取り、書き上げた。文字の大きさや余白のバランスは多少悪いが、漢字と平仮名はちゃんと読める。企画は成立している。何も破綻していない。が、筆者はデ・ニーロが「手本を見て書をしたためる行為」を「コピー」という概念で理解したことが、どうにも腑に落ちなかった。copyには「複写する」以外に「模写する」「まねる」の意味もあるので、間違ってはいない。しかし「コピー」か……。違和感は残った。

 いったん映画の話に戻ろう。『ゴースト・イン・ザ・シェル』の舞台は近未来。国は特定されていないが、日本をベースにしたアジアの猥雑な雰囲気が漂う街だ。ここで、過去のとある“事故”によって脳以外をすべて義体(サイボーグ)化された少佐(スカーレット・ヨハンソン)は、サイバー犯罪を取り締まる公安9課に所属している。少佐はハンカ・ロボティックス社に対するテロの捜査を進めていたが、自分の過去の記憶が「改変」されているかもしれないという疑念にさいなまれる。

 ファンには説明するまでもないが、タイトルにある「ゴースト」とは、士郎正宗版や押井守版(以下「W攻殻」)にも登場する、攻殻ワールドの最重要キーワードだ。人間の体をどんどん機械に置き換えていった場合、最後に残る自分自身・自我・意識・魂・直感といったものを指す、形而上的な概念のことである。

 この際、少佐役のヨハンソンの人種がどうだの、彼女の体躯が全身タイツっぽくてマヌケだの、日本語と英語のちゃんぽん会話が不自然だの、街の漢字看板が違和感アリアリだの、ビートたけしの滑舌が悪すぎるだのといったイチャモンは、重要ではない。

【実写映画レビュー】原作から下がった「次元」――『ゴースト・イン・ザ・シェル』に抱く違和感とは?のページです。おたぽるは、その他映画ゴースト・イン・ザ・シェル士郎正宗押井守攻殻機動隊稲田豊史の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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