2016年の市場でデジタルが伸長しているけれど……それでもまだ、紙が優勢なマンガ市場の動向の画像1
公益社団法人 全国出版協会・公式サイトより。

 もはや、マンガを紙の本で買う時代は終わりつつあるのか……?

 2016年の市場動向から、マンガが電子に移行している実態が明らかになってきた。2月に発表された出版科学研究所の調査によれば16年のコミック市場は、電子コミックスが前年比27.1%増の1,460億円となった。

 一方で、紙コミックスは7.4%減の1,947億円と、いよいよ2,000億円を割り込んでしまっている。

 では、市場全体が沈んでいるのかといえば、そんなことはない。紙と電子を合わせたコミックス・コミック誌総合計は0.4%増の4,454億円と微増しているのである。つまり、電子が紙を補完する形で市場自体は拡大しているというわけである。

 実際、出版社の収益でも、デジタルの負う部分は大きくなっている。2月に発表された講談社の決算報告(平成27年12月1日~平成28年11月30日)では、売上高のうち、デジタル・版権収入にあたる「事業収入」が前年度比29.7%増の283億5,300万円。雑誌(7.4%減)、書籍(1.1%減)を大きくカバーしているのだ。

 昨年5月に発表された小学館の決算(平成27年3月1日~平成28年2月29日)でも「出版売上」が前年度比13.1%減の一方で「デジタル収入」は54.4%増となっている。

 ここ数年、マンガ市場における電子の割合が増えているのは、紛れもない事実である。アプリやサイトなどで無料で配信した後に、紙、あるいは電子書籍で単行本として刊行するスタイルも当たり前になってきた。

 しかし、多くの編集者が口を揃えるのは「儲かるかどうかは、怪しい」という言葉。データを見る限りは微増しているのだが、その実感が現場には感じられないということか。

 ここで整理しなくてはならないのは、コミック市場で前年比27.1%増となった電子コミックの実態である。ある編集者に話を聞いたところ、次のような指摘が。

「紙で発行している雑誌や単行本の電子書籍は、伸びているでしょう。紙の下げ幅を電子書籍がカバーしているのは事実です。手に入りにくい関連本もカバーしているなど、電子書籍の利点のおかげで、プラスに見えますけど実際の市場は現状維持か、むしろ減っているんではないでしょうか」

 一口に「電子コミック市場」などの言い方がなされるが、「紙でも出しているマンガの雑誌・単行本の電子版→そこそこ売れている」「ウェブ発→ぜんぜん売れていない」というのが実情。とりわけ、乱立するウェブの媒体は成功しているとは言い難い。

 現に、ウェブ媒体で連載に連載されてアニメ化された作品は、どれもコケまくっている。ウェブを用いたプロモーションの効果は、ここ数年で効果が激減されたといわれているが、媒体も同様。無数の情報の森の中で、埋もれてしまっているのだ。

 つまり、いかに数字上はマンガにおける電子書籍の割合が増えたとはいえ「紙の時代が終わった」というわけではない様子。やはり、部数が減ったとはいえ、週単位・月単位で実物が店頭に並ぶことの価値は高いのか。
(文=昼間たかし)

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