アイドルが先に旅立ってしまうということ──松野莉奈の訃報に接しての画像1
私立恵比寿中学(後列右から2番目が松野莉奈)

 アイドルグループ「私立恵比寿中学」のメンバー、松野莉奈が亡くなった。まだ18歳。あまりにも早い旅立ちだった。

 松野は2009年、「みにちあ☆ベアーズ」のメンバーとしてアイドル活動を開始。10年に私立恵比寿中学(エビ中)に加入し、12年にメジャーデビュー。その後はさいたまスーパーアリーナや日本武道館公演を成功させ、どんどんとファンを拡大中だった。「りななん」の愛称で親しまれ、170cm近い長身を生かして、モデルとしても活躍していた。

 私はみにちあ☆ベアーズも見たことはあるし、もちろんエビ中も見ていた。特に彼女の推しということではなかったが、それでも大きなショックを受けている。

 同じ夢を追っていたメンバー、そして彼女のファンはどんな思いでいるか、想像するに余りある。

 これまでも、1988年、23歳でガンにより亡くなった堀江しのぶや、08年に心不全で亡くなった神戸みゆきなど、夭逝したアイドルはいた。

 また、昨年は、90年代にNHK『ひとりでできるもん』の初代舞ちゃんとして活躍した平田実音が、肝不全のため33歳の若さで亡くなったことが発表された。

 しかし、近年のアイドルブームの中で、ここまでメジャーなグループのメンバーが亡くなったのは初めてのことだろう。

 多くの芸能人や、アイドル仲間がブログやTwitterで哀悼の意を表しているが、いずれも突然の別れに戸惑っている様子が伺える。

 このような報に接した時、自分よりも年下の人間が死んでしまうということに、なんともやるせない気持ちにさせられる。

 中でも一番悔しいのは、彼女がアイドルとしてもっともっと大きくなるという「志」を持っていたこと。そして、その志半ばで倒れてしまったことだ。

 彼女に限ったことではないけれど、アイドルを好きでいる人は、多かれ少なかれアイドルからパワーをもらってきたはずだ。

 悲しい時、苦しい時、彼女たちの頑張る姿に励まされ、困難を乗り越えてきたことも、きっとあるだろう。

 私は、そんな存在であるアイドルには、皆幸せになってもらいたいと思っている。バカなことかもしれないけれど、それがアイドルファンとしての素直な気持ちだ。

 例えば、アイドルが引退や脱退をして、私たちの前からいなくなることはよくある。そんな時でも「どこかで幸せに暮らしていて欲しい」と願う。それだけで、何かあたたかい気持ちになったりする。アイドルとファンの関係というのはそういうものなのだ。

 しかし、アイドルが先に亡くなってしまうということは、それすらもできなくなることだ。そのことが何よりも悲しい。

 今、ファンはどうすればよいのだろう。

 多分、私たちが彼女にしてあげられることは、彼女をずっと忘れないでいることだ。私たちが彼女を思い、語り合う時、彼女は私たちの中で永遠に生き続ける。

 そして、どうか残されたメンバーを支えてあげて欲しい。彼女たちは、亡くなった松野の「志」を受け継いで、必ずや、もっと大きく羽ばたいてくれると思う。

 正直、私は信仰心がないので、死後の世界とか神様とかあまり信じてはいない。もちろん、彼女の冥福を祈りたいと思う。

 ただ、それ以上に、彼女の18年間の生涯が、彼女にとって幸せで、輝きに満ちたものであったことを、祈らずにはいられないのだ。
(文=プレヤード)

私立恵比寿中学修学旅行 写真集

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ご冥福をお祈り申し上げます。

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