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『映画魔法つかいプリキュア!~』公式サイトより

 2004年からテレビ放送(テレビ朝日系)が開始され、現在は第13作目『魔法つかいプリキュア!』が放送中の『プリキュア』シリーズ。05年からは劇場用映画も製作されるようになり、こちらも早いもので今回の『映画魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!』で21作目となる。

 現在のところ、劇場版シリーズは歴代プリキュアを大挙出演させた毎年春に公開される『オールスターズ』ものと、毎年テレビで放送されている新作プリキュアの秋の劇場用映画とに大別されるが、さすがにプリキュアの数もかなり増えてきて、とてもではないが全員をフォローしきれなくなってきている面もある『オールスターズ』ものに比べて、秋の劇場版はいわばその年その年のプリキュア作品のスペシャル版ともいえるものなので、いかにテレビ版の個性を銀幕の大画面に増幅させることができるかが成否のカギとなる。

 また、『妖怪ウォッチ』の大ブームのあおりを受けてか、『ポケモン』ともども人気に陰りが見え始め、そのてこ入れとばかりに昨年秋の『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!豪華3本立て!!!』はその名のごとくリアルなフル3DCDとセルルック3DCG、そして通常の2D作品を3本立てで公開するといった実験的な試みもなされていて、それはそれで楽しいものがあった。

 今回はおよそ5分ほどの短編『キュアミラクルとモフルンの魔法レッスン!』が同時上映されている。こちらはフル3DCG作品だが、昨年度の同じ趣向の作品に比べてその技術が飛躍的進歩を遂げていることに圧倒させられる。キャラクターの質感など含めて全体的にCG臭が感じられず、そのリアルさと可愛らしさの緻密な融合に対して、思わず触れてみたくなるような衝動すら覚えてしまう。

 日本の3DCG技術も海の向こうのディズニーに対して負けず劣らずの域に近づいてきていることを、まさかプリキュアで大いに実感させられるとは!(もっとも、いざ長編作品を作るとして、その技術を保持しきれるかといった予算や時間的問題は残されているだろうが……)、正直うれしい驚きであった。

 つづく長編『映画魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!』は、魔法界を舞台に、伝説の魔法つかいプリキュアに変身する3人の少女たちの戦いと日常を描いたテレビシリーズの劇場版。今回は100年に一度だけ一番純粋な願いを叶えてくれるという魔法界の伝説「願いの石」の復活をお祝いしていたところに、謎のクマ・ダークマターが現れて、モフルンと石が奪われてしまう。
 
 まず今回、実にうまく作られていると感心したのは、少女たちがプリキュアに変身する際の大見得切りショットを冒頭いきなり描出し、それによってドラマが始まって以降の変身シーンを省略し、映画そのものの流れを円滑にしていることである。

 プリキュアにしろスーパー戦隊にしろ仮面ライダーにしろ、東映ヒロイン&ヒーローは変身シーンがキモといっても過言ではなく、それを銀幕の大画面で拝めるのが劇場版ならではのお楽しみでもあるのだが、ひとりが変身するだけで数十秒はかかってしまうものだから、どうしても映画そのものの流れは乱れてしまう(特に『オールスターズ』ものは、上映時間の4分の1くらいは変身シーンに割かれてしまっているのではないかと、思わず計算してみたくなる欲求に駆られるほどだ!?)。

 その分、今回はその長い長い変身シーンから始まり、そのまま悪漢とのバトルに突入し、そこでひとまず勝利を収めてからいよいよ本編開始といった構成だけに、観客に対するつかみもOKだし、いろいろな点でメリットがある。

 もともと『魔法つかいプリキュア』は、少女たちが唱える「キュアップ・ラパパ!」なる魔法の合言葉の切れの良さも相まって、従来のシリーズよりもスピード感が向上しているイメージがあり、今回の映画版の構成はそれをさらに増幅させることにも貢献しているようだ。

 そしてサブタイトルに偽りなく、今回は少女たちをプリキュアに変身させるクマのぬいぐるみモフルンが、何と「願いの石」の力で人間の姿をしたキュアモフルンに大変身してプリキュアたちのピンチを救い大活躍するという、テレビシリースのファンにとっては、これぞスペシャル! といったお楽しみが待ち構えている。

 また、クマが大きなモチーフになっているだけあって、今作では熊本のくまモンをはじめ全国のクマ型のキャラクターとタイアップして、劇中大挙してゲスト登場するといったお楽しみもあるが、まあ、このあたりの趣向は一瞬のものだし、さほど瞠目するほどのものではない。

 またプリキュア映画の必須ともいえる、プリキュアを応援するためのミラクルライト(今回はミラクルモフルンライト)を一斉に振らせるためのシーンの置き方が、どうもここ数作ずれているというか、もっと好もしいタイミングがあるのではないか、もしくはクライマックスだけではなく、もっといろいろな場所でライトを光らせてプチ応援させる演出があってもいいような気もしてならず、今回も残念ながらその例に漏れなかった。

『黒子のバスケ総集編』3部作などのアニメ映画や、実写でも『シン・ゴジラ』など、最近はサイリウム持ち込みOK、掛け声OKの応援上映が増えてきているが、その先駆けのひとつとなったのがプリキュア映画版シリーズなのだから、その意味ではもっと自信と誇りに満ちた(?)応援上映スタイルを確立していただきたいものである。
(文・増當竜也)

キングブレードX10II シャイニング

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ミラクルモフルンライトが欲しいなぁ

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