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『恋のツキ(1)』(講談社)

 めんどくさい恋愛を描かせれば天下一品の新田章の新作『恋のツキ』(講談社)の単行本が、いよいよ店頭に並んだ。

 前作『あそびあい』を記憶している人もいるだろうけど、新田氏の描く恋愛は「モーニング」系列ならではの作品の独特の持ち味で、本当にめんどくさい。何かを失ってしまう予感しかしない。そして、その失ってしまったものと手に入れた恋愛との天秤を考えさせられてしまうのだ。

 「月刊モーニングtwo」に連載中の、この『恋のツキ』は、31歳の女子がヒロイン。周囲の友人たちは結婚をして、子どもまでいたりする。そんな中で物語のヒロイン・ワコは決して恋愛に縁のない干物女ではない。既に3年間同棲している彼氏・ふうくんもいる。2人は、そろそろなんとなく結婚しようかというムードになっており、両親に挨拶に行こうかという時期なのである。

 まず、この2人の関係がものすごくめんどくさい。もとは、ふうくんが告白して付き合いはじめた関係ではあるが、いろいろとほころびは出まくっている。以前は、稼ぎのよい会社に勤めていたワコだが、今は憧れだった名画座のスタッフをしている。当然、バイトだし給料だってよくない。

 そんな彼女に、ふうくんは遅くまで会社員をしており、背景には「俺が必死で働いているから、オマエは好きなことできるんだろ」という雰囲気が漂っているのだ。そんな現実だから、たとえ結婚しても日常に何か変化が起こるわけでもないことは、よく見えている。それどころか、セックスの相性だってイマイチなのだから、あまりにも倦怠期すぎる。双方に人生のリセットボタンを押して、新たにやり直したい気持ちはあるけれど、それもまた、めんどくさいという気持ちが漂っているのである。

 そんな日々の中で、ワコは新しい男にときめいてしまう。それは、映画もスニーカーも趣味がピッタリな、高校生のユメアキだった。

 ときめきを感じてしまったワコは、ユメアキが映画館に学生証を落としたのをきっかけに、2人でデートする仲になってしまうのだ。

 高校生なのに名画座に足を運ぶくらいだから、ちょっと変わり者であろうユメアキ。それは、ワコにとっては新鮮な出会いである。

 おまけに、このユメアキもナイーブそうな性格ゆえに、戸惑ってるクセに欲望には忠実にグイグイくるワコに流されまくっていくのだ。

 性別が逆なら、事案発生。あるいはエロマンガにしかならない展開である。

 この第1巻で次第に明らかになってくるのは、友達関係でも運動会でも恋愛でも「1番」に選ばれたことのない、ワコの人生。ゆうくんは、自分を1番に選んでくれたから付き合ったハズなのに、今は順位を下げられていることへの怨念が静かに渦巻いているのだ。

 すなわち、ワコのユメアキへのときめきは、恋愛を知らない純な高校生が自分だけを見てくれていると思っているから湧いてくるものなのだ。

 なんとめんどくさい恋愛か。いや、この先に待っているのは刃物沙汰なんじゃないか。大人な絵柄とは裏腹に、まったく安心して読めない作品である。
(文=是枝了以)

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