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『シン・ゴジラ』公式サイトより。

「『機動警察パトレイバー the Movie』1と2のノリを『エヴァ』の庵野演出で実写化」だの、「巻き舌の石原さとみがアスカで、ツン貫徹の市川実日子が綾波だよね」だの、「ラストカットのアレは何?」だの、百家争鳴の感想戦がいまだ継続中の『シン・ゴジラ』。
日本が世界に誇る怪獣映画12年ぶりの最新作、超のつく特撮ファンである庵野秀明監督が『エヴァ』製作の手を止めてまで作った渾身作、300名以上にわたる俳優・著名人が出演する空前のお祭り映画――と、作品を形容する惹句には事欠かない。

 ストーリーは、大方の怪獣映画の王道をなぞっている。東京湾に未知の巨大生物が出現。政府の対応が後手後手に回るなか、内閣官房副長官の矢口蘭堂(長谷川博己)は危機感を募らせる。やがて、上陸したゴジラによって街が深刻な被害を受けると、矢口は各分野のエキスパートを集め、対策チーム「巨大不明生物災害対策本部」を組織。ゴジラの活動を停止させる方法を模索するが、徐々にゴジラの恐るべき生態が明らかになっていく……。

 総監督・脚本はご存じ・庵野秀明。正直、観る前の筆者はスレていた。「ああ、オタク第一世代のノスタルジーね。夢実現乙」とか、「庵野さんの実写かぁ。『ラブ&ポップ』はともかく『キューティーハニー』の仕上がりはなぁ……」とか、「どうせ特撮マニアとゴジラマニア向けに小ネタ満載の内輪映画でしょ」とか。
 実際、役者陣のアニメっぽい台詞回しや、特撮マニア垂涎じゅるる的なシーンが、鼻につかなかったわけではない。しかし、そんな瑣末なことがどうでもよくなるほど、本作の血中社会批評濃度は高かった。
 ゴジラ襲来を東日本大震災的な国家的有事と見立て、政府≒国家権力による対応策のまずさを糾弾し、返す刀で都心をがっつり放射能汚染。日米安保問題への噛み付きも忘れない。発生しうる政治的案件をディテールばっちりで漏れなく詰め込み、正面から作劇に組み込む。100パーセント嘘んこの怪獣映画にもかかわらず、現実社会との接続度が半端じゃないのだ。

 これらの国家的難題を解決するのが、あるひとりの人物の超人的活躍や奇跡の類ではなく、つとめて日本人的なメンタリティに基づいた集団作業の成果であるのは、注目したい。
 矢口と対策チームは不眠不休で対応策を講じ、政治的立場の悪化にひるむことなく米国の干渉に抵抗。周囲の政治家も根回しに尽力し、矢口は被曝の危険をものともせず、先陣切って現場に立つ。自衛隊ほか現場の奮闘もあますところなく描かれている。
 努力と根性。合理性より精神性。滅私にして勤勉。他国に干渉されまいとする自尊心と独立心。実に日本人的、実に『プロジェクトX』的な胸熱展開だ。『シン・ゴジラ』が筋金入りの特撮・ゴジラファンやエヴァクラスタだけでなく、幅広い層の目頭を熱くしている理由は、ここにある。

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