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『ごくりっ(1)』(小学館)

 タイトルの意味は、ストレートにエロスである。前原タケル『ごくりっ』(小学館)は、美味しくも切ない青春を描く物語である。

 主人公・拓は幼なじみ・りこに片思いしている。でも、その気持ちを打ち明けることはできてはいない。なぜなら、りこはもう一人の幼なじみ・直樹と相思相愛になっていたからだ。

 でも、今はチャンスでもある。なぜなら直樹は、投資で大損し再起を図るために東南アジアへと渡った父親と共に、引っ越してしまったからである。

 これは大きなチャンス。何しろ直樹はずっと、りこのLINE(?)を既読スルーしまくっている。おまけに、りことは隣り同士なので、一緒にいる時間は拓が一番長いのだから。それなのに、拓はずっと逡巡している。それは、先に告白してしまった直樹に対する負い目。幼なじみの3人の関係が壊れてしまうことの恐怖だった。

 そうなると、できることといえば神頼みしかない。恋愛成就の神社で、りことの仲を祈願したところ、願いは妙な形で成就してしまう。2人の前に突然現れた、神か悪魔かわからぬ存在。それが、拓にこう告げる。

「お前のアレを飲ませないと、りこは死んでしまう」

 いったいアレとはなにか? それを問うた拓に、謎の存在は語る。

「お前の○△□」

 いやい「精子」でも「セーシ」でも「せいし」とでも書けばよいのに……。

 ともあれ、ランダムにりこが空腹を覚えるたびに、出したものをごっくんしないと、りこは死んでしまうのだ。ごっくんするシーンは、すべて漆黒のコマに音だけで処理するという妙な恥じらいを読者に提示しながら、物語は進んでいく。

 最初は、しごいて出すだけだった作業。しかし、一線を越えてしまったがために、2人の行為は加速度的に濃厚なものになっていく。

 当初は「直樹にはいわないでね」と、あくまで仕方なくだったりこが、「触ったら殺すぞ」と下着姿になり、さらには、デートした挙げ句にラブホでキスも含めて……となるのだ。その過程で、拓がついに告白をしてしまったのが契機になり、物語は新たな三角関係へと発展していくのである。

 この、挿入行為もなく高校生ならではの恥じらいだらけの行為の連鎖には、読者を興奮させる高度なテクニックが練り込まれていく。それは、りこが際だった美人ではないこと。拓にとっては幼なじみであり、もっとも魅力的な存在ではある。でも、これも作者の意図なのだろうか、あくまで泥臭い雰囲気を醸し出す少女として造形されている。

 では、そんな彼女の魅力とはなにかというと、幼なじみという関係性ゆえの恥じらいのなさ。それゆえの距離の近さだろう。物語の冒頭で、下校途中のりこは、拓の前で大きな水たまりを飛び越えようとして失敗する姿を見せてくれる。

 お淑やかさでもなく、キャラづくりされたサバサバ感でもない。ちょうど、学年にひとりふたりはいた、いまいち可愛くはないけれど活発さゆえに目立っている女子。それが、りこの立ち位置である。そのちょいブスさゆえに、行為においては生々しさが際立つのである。

 最近の小学館のヒット作『恋は雨上がりのように』に悶絶しているオッサンならば、絶対に共感できる作品だろう。
(文=是枝了以)

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