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『死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った』(ダッシュエックス文庫)

 おふざけなペンネームなのに、本気で泣かせに入ってくる、斧名田マニマニ『死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った』(ダッシュエックス文庫)。

 このところ、ライトノベルの枠を超えるというか、さまざまな作品に慣れ親しんだ読書家や高年齢層に「おおっ」といわせる作品の多いダッシュエックス文庫。その中にあって、この作品は、これでもかというほどわかりやすく、的確に読者を泣かせるツボを突いてくるのです。

 季節は夏、舞台は鎌倉。この時点であざといくらいに読者をジーンとさせる要素がいっぱい。しかも、舞台となっている鎌倉、そして江ノ島や腰越という地名のみならず、登場する店までもが実在の店をモデルにしています。

 このリアルにありそうなスタイルで泣かせに入ってくる手法……なんだか、ひと昔前の桜井亜美を彷彿とさせます。桜井亜美がなんだかわからない読者はブックオフで立ち読みしてください、ハイ。

 さてさて、物語はほんとーに読者にわかりやすい、ひと夏の青春の思い出です。

 物語の主人公・真宮陵介は「夏祭り高校生実行委員」のメンバー。不本意ながら、親にいわれて参加した高校生たちが、共に花火の打ち上げを実現しようとするのが、物語のひとつの軸になります。

 軸とはいいますが、物語の大半は実行委員が集まる6月から、祭りの開催される8月までの青春を描いていきます。

 そこで陵介が出会い、次第に距離を近づけていくヒロイン・支倉由依。彼女は夏の3カ月しか生きることのできない人工生命体なのです。

 そのことが詳細に説明されるのは、ようやく物語の後半になってから。なのですが、カバー裏のあらすじと、物語の冒頭で思いっきりネタバレしています。つまり、そんなはかない恋と青春の物語なんだから、心して読んでほしいというのが作者の想いなのでしょう。

 なんと、あざとい! あざといのに、そこのことを知ってしまっているがゆえに泣けてしまうのです。

 さらに泣きのツボを刺激するのは、地の文の巧みさ。とりわけ、各章の冒頭の書き出しがグッときます。

 中でも三章の冒頭──

「どうやら腰越海岸で風邪を拾ってきたようだ」

 パソコンやスマホの画面で読めば、あんまり感じないかも知れませんが、紙の本でページをめくった時に、目に入ってくると、これでもかとジンワリとくるのです。

 読者を泣かせるためのギミックに満ちあふれた本作。あざとさに苦笑しながら読み始めたのに、やっぱり泣いてしまうのはなぜでしょう。

 もっとこの作者に泣かしてほしいと思いました。
(文=大居候)

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