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『弁天ロックゆう。』(角川書店)第1巻

 親友のノリコがいないと、クラスメイトともまともに話すこともできない主人公のいずみ。特にやりたいこともないまま、高校受験という人生の岐路に立たされている微妙な年頃の少女たちである。そんないずみの前に現れたのは、なんと芸能・知弁を司る七福神の紅一点、弁天様だった!? ピエール中野氏(凛として時雨・Dr)や、かせきさいだぁ氏など、名だたるミュージシャンたちが帯にコメントを寄せているマンガ『弁天ロックゆう。』(作:渡会けいじ/角川書店)は、引っ込み思案な少女が自分を変えたくてロックを始めるという物語だ。

 かつてギターがうまくなりたいと毎日祈願にやって来ていた少女が、志半ばで亡くなったことを気に病んでいた弁天様。彼女が残した譜面を、何故かいずみに託すことに決める。親友のノリコには見えない弁天様だったが、不思議な力で可視化できるようにしてもらうとびっくり仰天。弁天様いわく、いずみには「音を絵としてとらえる才能がある」らしい。しかしノリコは弁天様に対して疑心暗鬼。今までずっと、いつでもいずみを守ってきたノリコは、自分のせいでいずみが独り立ちできないことには気付いていなかった──。

 極度の対人恐怖症で消極的ないずみだったが、弁天様の枇杷を変化させて作ったギターを受け取ると、音楽に対して貪欲になっていく。受験生なのにも関わらず基礎からギターについて学び、やがて弁天様の粋な(迷惑な?)はからいによって、ライヴをすることになってしまう。人に見られると話すことも楽器を演奏することもできないいずみは、お面をかぶってステージに立った。そしてその情熱が最高点に達した時、いずみは素晴らしいギターを奏でる。

 いずみの人見知りは相変わらずだったが、自ずと心を開けば仲間も寄ってくるもの。後輩に誘われてバンドを結成したり、そのせいで吹奏楽部の部長と対立したり、さまざまな苦難やトラブルを乗り越えて成長していくいずみと、それを寂しく思うノリコ。いずみの成長はもちろんのこと、この親友二人の関係の行方も気になる。まるで親鳥から巣立つひな鳥のように、いずみはノリコから羽ばたいてしまうのだろうか? 新たな友情を手に入れたいずみを祝福したいのに、嫉妬が心から離れないノリコの気持ちは揺れる。

 音楽に言葉はいらない──そう言ったのは誰だったか失念したが、本作はまさに音楽で絆が芽生える過程を丁寧に描いた作品である。「アニメ化されたら主題歌を書きたいっす!」と帯にコメントを寄せた大石昌良氏の言葉も、あながちない話ではないかも知れない。タイトルにもある弁天様はきっかけ作りの存在に過ぎないのだが、いずみやノリコの背中をそっと押してくれる心強い味方である。そして託された謎の譜面の続きをいずみが奏でる日は来るのか?! 少し不思議な青春バンド物語のこれからから目が離せない。「ロックせよ、少女たち!」
(文/桜木尚矢)

弁天ロックゆう。 (2) (カドカワコミックス・エース)

弁天ロックゆう。 (2) (カドカワコミックス・エース)

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