おかゆまさき『マルクスちゃん入門』過去の栄光にすがる作家の悲劇か? の画像1
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(おかゆまさき/ダッシュエックス文庫)

 無数のラノベレーベルが覇を競う昨今。「編集が読者を無視して、やりたい作品をやってる」とか「妙に意識高い系が鼻につく」と業界内でも、他社レーベルに対する批判(?)、罵詈雑言は、よく耳にする。だいたい、何を読んでも面白いという感想を抱く筆者は、商業出版されているのだから最低限、一定数の読者を満足させる内容にはなっているだろうと思っていた。そう、この『マルクスちゃん入門』(ダッシュエックス文庫)を読むまでは。

 ラノベ読者ならご存じの作者・おかゆまさきは、『撲殺天使ドクロちゃん』で人気を博したベテランである。本作はダッシュエックス文庫では初なのだから、それなりに気合を入れて書いているだろうと思った。

 でも、筆者は最初の数ページで一度放り投げるところまで至ってしまったのである。

 タイトルに加えて帯で「革命的ラブコメ」と煽っているように、本作のヒロインはカール・マルクスである。主人公である魔法使い・ハテテルが片思いの女の子と結ばれるために英霊を召喚したところ、やってきたのが本来の目的であるナイチンゲールではなくマルクスだったのである。冒頭から写植の級数も大きくして「どーん」と召喚されるわけだけど、ここで冷めた。もうノリが『撲殺天使ドクロちゃん』と、あんま変わっていないから。

 確かに人気だった『撲殺天使ドクロちゃん』シリーズだけど、すでに一世代前の作品。完結してから、そろそろ10年経とうとしているではないか……。それでも、同じようなノリ=見た目はかわいいけれど、ちょっと壊れたヒロインがやってきてドタバタを繰り返そうというのか。そして、冒頭の一章で繰り返されるバニー姿のマルクスとの会話。冒頭で世界観を説明するのではなく、インパクトで読者の興味を引いておいてから、徐々に世界観を提示していきたいのだという作者の意志はわかる。わかるけど、会話が上すべりしている。

 キャラが五月蠅いだけでまったく立ってない。キャラが立っていないから、物語も動かない。こうして作品は典型的な負のスパイラルへと陥っているのである。

 その理由は一目瞭然でネタが安易すぎたの一言に尽きるだろう。本作の内容をもっともよく説明してくれる(本編よりもわかりやすい文章である)裏に記されたあらすじの上の見出しには、こう記されている。

「共産恋愛主義を唱えるぶっ飛びキャラ登場!」

 要は、声優・上坂すみれやら何やらの功績で、若い世代も興味を持っているであろう「共産趣味ネタ」を使ってラノベにすれば、面白い作品になると構想したのだろう。その目の付けどころはよかったかも知れない。でも、ダメ。作者に壊滅的に知識も情熱もないのである。無理矢理に用語集を入れたりして、面白おかしくネタにしているつもりかもしれない。

 でも「マルクス共産砲 食らった相手は餓死して死ぬ」とか、そもそも作者はマルクス主義の知識をウィキペディア程度でも持っていないことが一目瞭然の寒いネタである。

 ラノベとしては、古ぼけたネタの再利用感が否めず「共産趣味」要素も極めて薄い。これを買ってしまった読者からは、アメリカ帝国主義と同様に断末魔の叫びが止まないだろう。

 われわれは、彼ら堕落したラノベ作家のいかなるいい逃れも、ましてや“文化人”への泣き込みなど、断じて許さず、全同盟、全プロ統潮流の力をもって反撃し、階級的報復の鉄ツイを加えるであろう。
(文=是枝了以)

マルクスちゃん入門 (ダッシュエックス文庫)

マルクスちゃん入門 (ダッシュエックス文庫)

ドクロちゃんは好きだったけど……うーん。

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