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「裁判所 トップページ」より。


 12月28日、CGで精密に描かれた「少女ヌード」画像が、児童ポルノに該当するかをめぐって争われてきたCG児童ポルノ裁判が、いよいよ結審を迎えた。弁護側はあくまで無罪を主張し、来年3月に予定されている判決が注目されている。

 この事件は2013年7月にCGで写実的に描かれた「少女ヌード」画像を作成しデジタル同人誌として販売していた岐阜県在住の男性・Tさんが児童買春・ポルノ禁止法(児童ポルノ法)違反容疑で逮捕されたもの。警察検察は過去に販売されていた少女ヌードの写真集をスキャンし、トレース、コラージュなど加工を施して販売したもの」として逮捕起訴に踏み切った。これに対して、Tさんは児童ポルノ法施行以前に販売されていた写真集などを参考にしたものの、独自の手法で写実的に架空の人物を描いたものであるとして無罪を主張し争っていた。

 途中、論点を整理のために裁判は1年あまりに渡って中断。今年10月から再開した公判では証人尋問や証拠調べなどを行い、ようやく結審に至った。

 検察側は、Tさんが裁判では警察の取り調べで、自分の意図していないことを調書に記録されたなどと話したことを「悪質」であると指弾。「反省の情はなく再犯の可能性は高い」として懲役2年罰金100万円を求刑した。

 これに対して、弁護側は「警察・検察はアイコラだと思って逮捕起訴した」とし「雑な捜査と訴追であり立証にも失敗している」と非難。さらに「本件の訴追は芸術を踏みにじっているもの」とも述べた上で「いかなる意味においても被告人は無罪である」と述べて弁論を終えた。

 最後に裁判官から発言を許可されたTさんは、次のように話した。

「私は、犯罪をしたとは思っていません。芸術作品として理想の人体を描きました。裁判所には公正な判断をお願いしたい」

 この日は、結審ということもあってか傍聴席は満席。一方、弁護団は主任弁護人の山口貴士弁護士が前日夜遅くまでTwitterで飲み会に参加している様子をつづっており「もしかして、遅刻か」と心配されたが、無事に到着。また、これまでの公判であまりの単調さから弁護団まで睡魔に敗北する事態が起こっていたこともあり壇俊光弁護士は「寝たら殺す」と弁護団や傍聴人に繰り返して述べていた。

 公判終了後、筆者の取材に応じてくれたTさんは2年余りの長きにわたって公判が続いたことを「裁判の日以外は気にならなくなった」と話した。突然の逮捕以降、苦難もあったかと思うが「私の作品を知っている友人は“あれで逮捕されてしまうのか”と心底驚いていた」という。どうやらTさんの作品を知る人は、決してエロ目的で描かれたものではないことをよく理解しているようだ。ただ、無罪になった暁には作品展など開いてはどうかと問うたところ、現在は「少女」を描くことには興味が薄れているという。それでも「人物画はこれからも描いていきたい」と希望のこもった目で語ってくれた。

 注目の判決は3月15日(火)午後1時30分より東京地裁第528号法廷で下される。

 なお、弁護団からはカンパがまったく不足しているという話も。判決を前に、なお一層の注目が求められている。

<カンパ送付先>
ゆうちょ銀行 〇〇八支店 普通6122863 CG児童ポルノ禁止法違反弁護団
郵便振替 00120-3-419023 CG児童ポルノ禁止法違反弁護団


※最終弁論の詳報・分析は、本文を入手次第、報告します。
(文=ルポライター/昼間たかし http://t-hiruma.jp/

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