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「ジャパン・アーツ」公式サイトより。


 10月に行われた「第17回ショパン国際ピアノ・コンクール」で優勝を果たした、韓国出身のチョ・ソンジン(21歳)。韓国では彼のことを、まるで日本の人気漫画『ピアノの森』(一色まこと/講談社)の主人公・一ノ瀬海の実写版だと騒ぎ立てている。同作は天才ピアニスト少年である一ノ瀬海が、世界で最も権威あるショパン・コンクールに挑戦し最年少優勝を飾るというストーリーで、韓国でもファンが多い作品なのだが、果たしてチョ氏は本当に一ノ瀬の実写版なのだろうか?

 まず、幼年期の2人を比べるのは無理があるだろう。一之瀬の幼年期は、漫画らしくドラマチック。小学生の頃に風俗店の雑用をするなど不運な幼少年期を送ったが、チョ氏が育ったのはサラリーマンの父に専業主婦の母という、ごく一般的な家庭。決して裕福だったわけではないが、かつてフィギュアスケートのキム・ヨナがそうだったように、早くからその才能に注目した企業の後援によって、高いレベルの音楽教育を受けることができたという。

 ただし、2人には共通点もある。ショパン・コンクールの最終決選で、「ピアノ協奏曲第1番ホ短調op.11」を演奏したことだ。

 もっとも、漫画にも説明があるように、第1番と第2番のうち、より難しい第1番を選ぶ出場者が圧倒的に多いことを考えると、やはり偶然とは言い難い。また作中、最年少で審査員満場一致での優勝という奇跡を起こす一ノ瀬だが、これはむしろ第14回目の優勝者である中国のピアニスト、ユンディ・リをモデルにしている感が強い。2009年の第7回浜松国際ピアノコンクールで15歳の最年少優勝という記録を持っているチョ氏は、今回のショパコンでは“最年少”ではなく、“韓国人初優勝”という極めてドメスティックな肩書しか手にしていない。

 ひとつ面白いのは、一之瀬とチョ氏の優勝ストーリーには、邪魔をする悪役キャラがしっかり存在していたことである。公開された出場者の採点表によると、ほぼ完璧と評された最終決選でのチョ氏の協奏曲第1番に対し、2名の審査員が最高点の10点、12名の審査員が9点を出したが、フランス出身の審査員フィリップ・アントルモンは最低点の1点しか与えなかった。しかも、アントルモンは決選前の第2次・第3次本選でも、チョ氏の次のラウンド進出を邪魔するかのように、審査員の中で唯一「NO」を付けている。韓国のクラシック・ファンからすれば、アントルモンは見事な悪役であった。

 さらに、ファンを興奮させたエピソードもある。韓国人ヴァイオリニストのチョン・キョンファの話によると、1番目の奏者であったチョ氏の演奏が終わった直後、チョン氏の元に世界的ピアニストのクリスティアン・ツィマーマンから、こんなメッセージが届いたらしい。「彼が金メダルだ!」と。

 11月23日に日本で行われたチョ氏の単独リサイタルの楽屋に、珍しくツィマーマン氏が姿を現したというウワサも流れ、その信者たちは増える一方だという。

 韓国でのクラシック・ブームには、『キス』(マツモトトモ/白泉社)、『のだめカンタービレ』(二ノ宮知子/講談社)などの日本の漫画が大きく影響している。そんな中、今回のチョ氏の優勝は、「日本人が描いた漫画を、ついに韓国人が現実化した」といわれるほど盛り上がる大事件。特に、ショパコンでまだ日本人優勝者がいないことも、大きな意味を持つのだろう。

 チョ氏が、今後も『ピアノの森』のようなキャリアを積んでいくかどうかはともかく、14年に引退してしまったキム・ヨナに代わる“国際派スター”の誕生に、韓国中が沸いていることは確かである。
(文=李ハナ)

ピアノの森(25) (モーニング KC)

ピアノの森(25) (モーニング KC)

久しぶりに読みたくなりました。

韓国クラシック界に、漫画『ピアノの森』を彷彿とさせる天才ピアニストが出現!のページです。おたぽるは、その他音楽クラシックショパン国際ピアノ・コンクールピアノの森一ノ瀬海韓国の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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