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『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』
(大西巷一/双葉社)

 世界史でもっとも好きな出来事を挙げろといわれたら「アルビジョワ十字軍」と答える筆者。古今東西を問わず宗教を大義名分にした抗争は、お互いが正義と信じている。いや、信者のフリをしつつマジキチを煽って漁夫の利を得ようとしているヤツらも混じっているもの。正邪がわからないからこそ、人間の本質が露わになる。それでいて、何かに狂信できることは美しいものである。

 というわけで、大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』(双葉社)が、いよいよ第5巻に突入! 15世紀の中央ヨーロッパを舞台にキリスト教の改革派であるフス派と、カトリックを擁護する神聖ローマ帝国そのほかとの凄惨な戦いを描く作品である。この作品、最初からシャールカちゃんが手ひどく輪姦されて、戦争の悲惨な一面をこれでもかと提示してくれる強烈な作品だ。

 最初から、一定程度読者を選びそうなこの作品の今回のキーワードは「全裸」。新たに進行してきたブランデンブルク辺境伯の軍と戦うヤン・ジシュカ率いるフス派に駆けつけた援軍は、全裸の男女の集団だったのだ。

 その集団・アダム派は『聖書』の記述に基づいて、裸こそが人間のあるべき姿だと主張する新手の信仰を持つ人々である。この未来を行き過ぎたような信仰には、改革派であるフス派の人々もドン引きだ。何しろ、彼らのミサとは催淫作用のある薬草を用いて、全裸の男女が乱交を繰り広げるのだから!

 かくて、この第5巻。またまた凄惨な戦闘シーンが続くかと思いきや、全裸のオンパレード。

 我らがヒロイン・シャールカちゃんも、アダム派の懐かしい親友・ガブリエラと再会し、彼女を追いかけて全裸に。おまけに、友達同士で行為まで……いや、けっしてエロ目的ではなく、描かれるのはアダム派のヤバさである。

 かくて、物語はフス派によるアダム派の粛清。逃亡したアダム派も村を襲って従わない者は女子供まで皆殺し……と、流血の連鎖は止まらない。

 完全にマジキチだけど、描かれている物語は史実に基づいている。巻末に参考文献も記されているので、興味のある読者はどこまでが史実かも、ちゃんと知ることができるだろう。

 この巻でアダム派をめぐる物語は一段落して、まだまだフス派と諸侯との戦いは続く。

 この巻で改めて気づいた読者も多いと思うが、大西作品の魅力は、やはり史実を元にした残酷展開と、その背後に漂うエロスだ。可憐な乙女たちが、ぼろ切れみたいになって死ぬシーンとか、すでに死んでるシーンとかで、妙な興奮を覚えた読者も多いだろう。そうした、イケナイ残酷シーンを自慢げに描くのではなく、とことん物語の中で欠かせない要素として埋め込んでいるからこそ、大西作品は魅力的なのである。

 シャールカちゃんの可愛さもあってか、人気も高まっている大西作品。まだほかの作品を未読の人には『ダンス・マカブル~西洋暗黒小史』(メディアファクトリー)から、読むことをオススメしたい。1巻のジャンヌ・ダルクの火刑シーンと2巻の魔女狩りで睡眠を奪う拷問を受けた娘が半ば発狂した挙げ句に縛り首にされて死体を晒されるシーンは、興奮が止まらないョ!
(文=ピーラー・ホラ)

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