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「Smash」より。


 来年に発売が決定しているOculus RiftやPlaystationVRによって、ゲーム業界にとって2016年は“次世代型HMD元年”として画期的な年になりそうな様相を呈しているが、これまでやや理解されていなかった感のあるマイクロソフトの「ホロレンズ」がここに来ていろいろと面白いことになっているようだ。


■ホロレンズを使ったゲームのライブデモに会場騒然

 マイクロソフトが最近ニューヨークで開いたWindows 10の関連機器を紹介するイベントでは、新型の携帯電話やラップトップの展示の他に、ホロレンズを使ったゲームシステムのライブデモが行なわれた。

 ホロレンズはOculus RiftやPlaystationVRとは少し違い、ホログラム映像を可視化するゴーグル型デバイスだ。Oculus RiftなどのHMD機器が演出するのは仮想現実、いわゆるバーチャルリアリティだが、一方このホロレンズが見せてくれるのは現実とホログラムとの混在現実とでも呼べそうな、ミックスドリアリティ(mixed reality)であるということだ。

 そして会場ではこのホロレンズを用いたゲームシステムが初めて公に披露されたのだ。プレゼンテーターに続き壇上に登場したホロレンズを装着したプレイヤーを、同じくホロレンズをフィルターにした特殊なビデオカメラで撮影し、現実とホログラムが混在した映象を会場のスクリーンに写しながらゲームシステム「Project XRay」を紹介し、会場を大いに沸かせたようだ。

 プレイヤーの腕にホログラムのビーム砲が装着され、壁から現れたクモ型のロボットエイリアンを撃墜。敵の火の玉攻撃は実際に身を屈めて避け、攻撃が外れると壁に穴が開くという凝った演出に会場から何度も感嘆の声が上がっている。

 このゲームシステム「Project XRay」の特徴はなんといってもプレイヤーの側に一切配線がないことだ。これによって自由にストレスなくゲームの世界を動き回ることができる。出現する敵キャラクターもAIによって動いており、どこにソファがあってどこに壁があるのか、周囲の状態を把握したうえで、いろんな場所から出現してプレイヤーに襲いかかるのだ。もちろん、プレイヤーが装備する武器も様々なタイプを選ぶことができる。

 開発者向けホロレンズは2016年の第1四半期(4月~6月)中に提供されることがすでに決まっており、来年1月から予約を開始するということだ。ちなみに価格は3000ドル(約36万円)、デベロッパー1社に2台まで。開発者向けの「Oculus Rift DK2」が350ドル(約4万2000円)から見ると1ケタ違う高額な開発キットだが、ホロレンズ自体にCPUが内蔵されており、ホログラムを発生させる装置もあることを考えれば無理もなさそうだ。来年以降、開発者サイドにどのくらいの反応があるのかが気になる。

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